【整体師が解説】肩こりに湿布を使うのはあり?症状別の選び方と注意点

2023年01月25日

NAORU整体 浅草院

【経歴】
東京柔道整復師専門学校 卒業
H31 大手整骨院グループ会社 入社
R3 23歳で都内整骨院院長 就任
R4 株式会社NAORUテクノロジー 参画

肩こりが辛い時、身近にあるもので何とか和らげたくなりますよね。

簡単に買える「湿布」を思い浮かべることも多いかと思いますが、「肩こりに使っても大丈夫?」と不安に感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

そこで今回は、肩こりを和らげるための湿布との向き合い方や選び方使用時の注意点について解説します。

肩こりに湿布を使うのはOK?

結論からお答えすると、肩こりに湿布を使うのは特に問題ありません

その場で凝りや痛みが辛く、我慢できないようなら、無理せずに湿布に頼るのが良い手段だと言えます。

ただし、湿布は肩こりを根本から改善するものではなく、あくまでも痛みや炎症などを一時的に和らげる目的で使うものだと覚えておきましょう。

湿布を使って一時的に肩こりが軽減されても、時間が経ってから再発する場合は、肩こりの原因に向き合う必要があります。

肩こりの緩和に!湿布の選び方

肩こりを一時的に軽減または緩和させる目的なら、湿布はとても効果的です。

しかし、湿布は種類によって目的と効能が異なるため、違うものを選ぶと症状が悪化することもあります

良かれと思ったことが裏目に出ないよう、湿布の種類を知り、ご自分の肩こりに適したタイプか確認しておきましょう。

湿布の種類

まず湿布には、大きく分けて温感湿布冷感湿布の2種類があります。

温感湿布は、貼ると患部に温かさを感じるタイプです。カプサイシンとして知られる『トウガラシエキス』をはじめ、『トコフェロール酢酸エステル』と表記される『ビタミンE』などの成分が含まれています。血流の滞りや冷えが原因とされる慢性的な肩こりに対し、患部を温めて血流を促進することで症状を緩和します

冷感湿布は、患部に冷たさを感じるタイプで、『メントール』や『サリチル酸』『フェルビナク』『ロキソプロフェン』『インドメタシン』『ジクロフェナク』などが含まれています。

温感湿布とは反対に、患部を冷やす、炎症を抑えるなどの目的で使われます

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慢性的な肩こりには温感湿布

温感湿布と冷感湿布のどちらを選ぶべきか知るには、慢性的な肩こりか急性的な肩こりかを知ることが必要です。

・肩こりが癖になっている
・急に痛み出した感じはない
・肩を動かすと重だるく感じる

上のような症状が当てはまるのなら、慢性的な肩こりである可能性が高いです。

患部の血行が悪いため、血流を促す温感湿布を使うと凝りが軽減されます

慢性的な肩こりに冷感湿布を使うと、血流悪化や患部の冷えが起こり、さらに凝りが辛くなってしまいます

冷たい湿布は爽快感が合って気持ちよいかもしれませんが、慢性的な肩こりには向かないことを覚えておきましょう。

▷肩こり改善には肩を「温める?冷やす?」肩こりの対処法をご紹介!

急性的な肩こりには冷感湿布

・急に肩を痛めた
・患部が腫れている
・患部が熱い
・強い痛みがある

上のような症状に心当たりがある場合には、急性的な肩こりだと考えられます。

急性的な症状に対応するには、まず腫れや炎症などを落ち着かせる必要があるため、患部を冷やして炎症を鎮める冷湿布のほうが適切です。

急性的な症状があるのもかかわらず温めてしまうと、過剰に血行が促進され、痛みや炎症が悪化するリスクが高くなります
例えば、ぎっくり腰や捻挫が出ているときの入浴がおすすめできないように、急性的な肩こりに温めるケアはかえって逆効果です。

「肩こりが続いているなら温める」
「急に肩こりが出て、痛みが強いなら冷やす」

と覚えておくと、症状に合わせて適切な湿布を選べるようになります。特に市販で購入する場合には、薬剤師の方に聞いてみるといいでしょう。

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湿布を使用するときの注意点

肩こりの緩和のために湿布を使う際、選び方のほかにも注意点があります。

使い方を誤るとほかの悩みを生み出しかねないため、以下のポイントを押さえておきましょう。

湿布の注意点:①痛みを感じる場所に貼る

湿布の効果をしっかりと感じるためには、貼る場所の見極めも大切なポイントです。

肩こりに対しては、基本的には肩や首筋の後ろ、肩甲骨などに使うのが適しています。
ご自分で凝りや痛みが気になる場所を触ってから貼りましょう。大まかな範囲で患部をカバーできていれば、十分に湿布の効力を感じられます。

湿布の注意点:②貼る時間を守る

湿布を貼る時間は、メーカーや種類によって異なるものの、一般的には3~4時間です。購入したときに説明書を読み、指示通りの時間で使いましょう。長く貼っていても湿布の効力は変わらず、皮膚がかぶれてしまうこともありますので、指定の時間を過ぎたら必ずはがしましょう。

元々肌が弱い方が湿布を長時間使用すると、汗や水による蒸気や皮膚の反応によってかゆみや不快感を覚えることもあります。違和感に気づいたら、無理せずに湿布の使用を止めましょう。

湿布の注意点:③湿布が使用できないケース

成分や効能によって変わりますが、妊娠中の方やお子さま、喘息を患っている方は湿布を使用できないことがあります

市販の湿布にも注意事項として書かれていますので、使用前に必ず読みましょう。判断が難しければ薬剤師に相談することをおすすめします。

また、消炎鎮痛成分が含まれる湿布の副作用として胃腸の不調が起こるケースがよく見られます。
一時的なものであれば深刻視する必要はありませんが、症状が続く場合には使用をやめ、医師や薬剤師の指示を仰ぎましょう。

肩こりに湿布を使うのはあり?症状別の選び方と注意点|まとめ

肩こりが続くと精神的なストレスも強くなり、仕事や勉強など日常生活の質も下がってしまいます。

一時的な症状の軽減であっても、体調や生活の質を良い状態に維持できるのなら、シップに頼りましょう。

それでも湿布は一時的な解決策であることも忘れてはいけません。本当の意味で症状から楽になるのなら、整体や医療機関で原因を見つけ、根本から改善しましょう。

NAORU整体院では肩こりへの施術を行っております。

AIによる検査で皆さまの身体の特徴や癖を調べ、正しい状態に戻し、肩こりを改善します
痛みのない優しい施術を行うため、初めて整体に行く方も安心して続けることができます。ご利用いただいたお客様の中には、「リラックスして受けられる」と喜ばれる方も多いです。

「湿布も良いけれど、今度こそ肩こり持ちから卒業したい」
「湿布だけでは凝りが取り切れない」

と思われている方は、ぜひNAORU整体院グループにご相談くださいね。

NAORU整体 浅草院

【経歴】
東京柔道整復師専門学校 卒業
H31 大手整骨院グループ会社 入社
R3 23歳で都内整骨院院長 就任
R4 株式会社NAORUテクノロジー 参画

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