腰痛が悪化するのは何故?
2022年10月11日
腰痛を抱えている日本人は多く、腰痛といえば、中高年に多いイメージですが、中には小学生が腰の痛みを訴え、来院するケースも増えています。
「腰が痛いな」と様子見しながら生活を送っていると、ある日突然、腰に激痛が走り、ぎっくり腰を起こしてしまう場合もあります。
良い状態と悪い状態を繰り返し、やがては、痛くて歩けないほど腰痛が悪化するのは何故でしょうか。
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腰痛を引き起こす原因
腰痛は病名ではありません。例えば、頭痛といった、身体にあらわれる症状を指し示す言葉です。
そもそも、腰は人体の真ん中に位置しており、上半身と下半身を支えています。腰の骨(腰椎)が積み木のように、きれいに整列し、緩やかなカーブを描いています。衝撃を吸収するため、1つひとつに椎間板といった、クッションの役割を果たす軟骨もあります。
しかし、日常的に繰り返される動作、悪い姿勢などが続くと、腰椎の緩やかなカーブが崩れ、整列が乱れます。猫背や反り腰など、首や頭が前に出たり、腰を大きく反らせた姿勢は、腰椎に大きな負担がかかります。
腰椎は、身体を前屈させたり、後屈させる大きな動作を担っています。しなやかに動ける分、とても弱く出来ているので、必然的に腰痛を起こしやすいと思われます。
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原因が特定できる腰痛
約15%の腰痛は原因が特定できます。代表的なものは、腰椎椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症です。
腰椎椎間板ヘルニア
比較的、若い世代に多く、背骨と背骨の間にある椎間板が、何らかの原因で飛び出し、近くにある神経を圧迫します。
軽い腰痛だったのが段々と悪化し、腰周辺の関節が老化します。足のしびれや痛みがあらわれます。
脊柱管狭窄症
腰の痛みが悪化すると、神経が通っているトンネル(脊柱管)が圧迫されます。先ほどの、腰椎椎間板ヘルニアのように、足に痛みやしびれを感じます。50代以上の方によくみられるものです。
原因が特定出来ない腰痛
レントゲンなど画像検査で原因が突き止められないもので、約85%の腰痛が、これに当てはまります。いわゆる、慢性的な腰痛、腰痛が悪化して起こるぎっくり腰なども、この分類に入ります。
姿勢や動作、ストレスといった、複合的な理由で腰痛の悪化による影響と考えられます。
悪い姿勢
腰痛が悪化する原因で、大きな原因のひとつが「姿勢の悪さ」です。特に、立っている時よりも座っている時の方が、腰への負担が1.4倍というデータがあるほど、座っている時の姿勢は、腰痛を招きやすい環境なのです。
デスクワークや車の運転など、長時間座り続けると、腰への影響も大いにあります。
同じ動作の繰り返し
運搬業や介護、育児など、重い荷物を持ち運んだり、かがんだり立ったり、あるいは腰をひねる動作も繰り返し行うと、腰への影響が強いです。
また、接客業にみられる立ちっぱなしの姿勢も、長く続くとよくありません。じっとしている姿勢は、筋肉の緊張が助長され、さらにその状態が続くと、腰痛は悪化する一方です。
痛いからと言って、安静にし過ぎるのも良いとは言えません。無理のない範囲で筋肉や関節を動かすのも、それ以上悪化させないという意味で良いのです。
ストレス
腰痛とは関係ないように思えるストレスですが、人は無意識のうちに、ストレスを抱えるとギュッと力が入ります。
また、自律神経も乱れるので、交感神経が優位に働き、筋肉の緊張を招き、腰痛につながりやすいです。
腰痛をそれ以上悪化させないポイント
腰が痛くなると、温めるべきか冷やすべきか、迷われる方も多いのではないでしょうか。温めるのも冷やすのも、どちらも間違いではありません。
タイミングがあるので、正しく使い分ける必要性があります。
温める?冷やす?ポイント
温めるか冷やすかのポイントは、腰痛の原因となっている症状が現れた時期によって、判断が違ってきます。
- 腰痛が起こってから、しばらく経過している場合は「温める」
- 腰痛が起こってすぐの場合は「冷やす」
急性の場合と慢性の場合の見極めポイント
腰痛が3ヶ月以上続いている場合は慢性腰痛、起こってから4週間未満のものは急性腰痛と判断します。
温め方、冷やし方のポイント
慢性腰痛
お風呂にゆっくり浸かり、全身の血行を良くすると、確実に温まります。腰のみ保温する場合は、ご家庭にある使い捨てカイロを使用するのも良いです。
お湯を入れたり、電子レンジで温めて使う湯たんぽなどもありますので、そういったものを使用するのも良いです。
また、直接温める事とは違いますが、身体を冷やさないようにするのも大切です。冷房や寒い場所に長時間いるのも、腰が冷えて血液の流れも悪くなるので、注意が必要です。
急性腰痛
まず、冷やすことで思いつくのが、冷凍庫にある保冷剤や氷を入れる氷のうです。手軽に冷やせるので便利ですが、冷やし過ぎには注意しましょう。
長時間、同じ部位を冷やし続けると、凍傷を起こす場合もあります。患部の間にタオルを挟むようにしてください。
10分冷やしたら、数分置いてまた冷やす、といった事を繰り返します。
▷慢性腰痛とぎっくり腰の違いとは?それぞれの対処法も詳しく紹介!
腰痛悪化を防ぐエクササイズ
腰痛は、普段から歩き方や姿勢に気をつけ、腰を支える筋肉を鍛えないといけません。そして、「これ以上悪化しないように」「良くなりたい」という思いも大切です。
NAORU整体院では、腰痛に対する施術はもちろんですが、日常で簡単に取り入れられるエクササイズやストレッチもアドバイスします。
腰痛が強い場合は無理せず、日頃から悪化予防の為に行うのが効果的です。
エクササイズ
腹筋強化運動
~腹筋を強くするエクササイズ(10セット)~
- まず、仰向けになり、軽く膝を曲げます。手は太ももの上に置きます。
- 肩が床から10cm位離れるところまで、ゆっくり上半身を起こします。
- そのまま、姿勢をキープ
- 5秒経ったら、はじめの体勢に戻ります。
下部背筋伸張運動
~腰の筋肉を伸ばすエクササイズ(10セット)~
- 仰向けになり、両手で膝を抱えます。
- 膝を胸につけ、姿勢をそのまま5秒キープ
(胸に膝がつけられない場合は、抱え込めるところまででかまいません) - 5秒経ったら、はじめの体勢に戻ります。
ストレッチ
腰のストレッチ
- 仰向けで床に寝ます。上半身の向きを変えず、腰から下をひねります。
- 左右交互に行ってください。
※長時間、立ったり座ったりするお仕事の方は、一定時間経過したら、次のようなストレッチをしましょう
- 足を肩幅程度に広げます。腰に手を当て、腰を反らします。
- 同じ姿勢で、今度は左右に腰を回します。
背筋のストレッチ
- 仰向けになり、両手で両膝を抱えます。
- 膝を抱えた状態で、おへそを覗き込むようにゆっくり伸ばします。
お腹のストレッチ
- 仰向けに寝ます。腰の下にタオルなどを入れて、腰を反らします。
- 息を止めずに、ゆっくり時間をかけて、おなかを伸ばします。
まとめ
腰痛は身近にある痛みです。軽く考え、そのままにしておくと筋肉疲労が蓄積され、痛みが悪化します。
そうなる前に一度、NAORU整体院にご相談ください。あなたの腰痛の状態をきちんと確認したうえで、適切な施術・アドバイスをさせて頂きます!
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