「寝すぎ」によってどうして腰痛が起こるの?その対処法

2022年06月29日

新馬場院 澤井寿昌

NAORU整体 新馬場院

東海医療科学専門学校(愛知県)卒業
H28~R2 浄心の森鍼灸接骨院(愛知県)に勤務
R3〜 NAORU整体新馬場院 院長

寝過ぎてしまった日の朝、起きたら何だか腰が痛い…。そんな経験はありませんか?
しっかり寝て体を休めたかったのに、逆に体が痛くなるなんて困りますよね。

ですが、実はあまり長い睡眠時間は体に良くないのです。さらに、寝方によっては腰に余計な負担をかけてしまいます。

どうして寝過ぎが体に良くないのか、なぜ腰痛を引き起こしてしまうのか。
今日はその原因や対処法について見ていきましょう。

そもそも寝過ぎは体に良くない!?

睡眠不足が体に悪いイメージはあっても、寝過ぎも体に良くないことはご存じない方も多いのではないでしょうか。
疲れていたり寝不足だったりするとつい遅くまで寝たくなりますが、長時間睡眠は疲労回復どころか、むしろ体に悪影響を与えることがわかっています。

例えばあるアメリカの研究では、睡眠不足だけでなく長く寝過ぎる場合も死亡リスクが高まるという調査結果が出ています。その調査結果によると、7時間睡眠の人が最も死亡率が低く、8時間を超えると死亡リスクが上昇するそうです。

また、寝過ぎると体内時計が狂い、起床時に疲労感を覚えたり、夜に寝つきが悪くなるといったデメリットも。
そして、今日の本題でもある腰痛の原因にもなると言われています。

寝過ぎで腰痛が起きる原因とは?

では、いったいどうして寝過ぎが腰痛の原因になるのでしょうか。

寝ているときは体が休まっていると思われるかもしれませんが、実は体に全く負担がかかっていないわけではありません。特に仰向けの場合、体重の負荷は腰や肩に多くかかっています。

つまり、睡眠時間が長いということは、長時間にわたり腰に負担をかけているということ。
そのため、寝過ぎると朝起きたときに腰が痛くなってしまうのです。

特に、以下のようなケースはより腰痛が起きやすいと言われています。

寝返りがきちんと打てていない

昼間の姿勢にも言えることですが、腰痛に同じ姿勢は厳禁です。長時間、同じ姿勢を取り続けていると、筋肉が緊張してこわばり、血行不良につながります。その結果、痛みとなって現れてくるのです。

昼間は意識して体を動かせますが、寝ている間はそうもいきませんよね。
そこで人は、寝返りを打つことで体を無意識に動かしています。通常、一晩で打つ寝返りは30回ほど。そうやって定期的に寝る姿勢を変えて、同じ姿勢が続かないようにしています。

ですが、中には様々な要因で寝返りの回数が少ない人がいます。
例えば、柔らかすぎるマットレスを使っていたり、ベッドが狭くて寝返りを打つスペースがなかったりすると、寝返りが打てず同じ姿勢が続いてしまいます。
そのような場合、腰に負担がかかり続け、寝過ぎると腰が痛くなってしまうのです。

寝具が合っていない

柔らかすぎるマットレスは寝返りが打ちにくい一方、硬すぎるマットレスも良くありません。マットレスが硬いと腰が圧迫され、やはり腰痛の原因となります。

体が沈み込みすぎず、背骨のカーブのS字が保てる硬さのマットレスを選ぶようにしましょう。

また、枕選びも重要です。
マットレスと同じように、柔らかすぎるものや反対に硬すぎる枕もおすすめしません。
自分の体にフィットした硬さの枕を選びましょう。

また、枕が小さすぎて、寝返りを打つと頭が落ちてしまう方はいらっしゃいませんか?
小さすぎる枕も寝返りが打ちにくくなりますので、自分の頭の大きさに合ったものに買い替えましょう。

寝過ぎで腰痛になってしまったときの対処法

続いては、寝過ぎで腰痛になってしまったときの対処法をお教えします。

入浴

朝起きたときの腰の痛みは、筋肉の緊張・血流悪化が原因です。温かいお風呂に入って血行を促進すると、痛みが和らぐでしょう。

とはいえ、忙しい朝にゆっくり湯船につかるのは難しいかもしれませんね。そんなときは、「予防」に切り替えましょう!

夜にきちんと入浴して筋肉の緊張をほぐし、起床時に腰痛にならないようにすれば良いのです。

このとき、あまり熱いお風呂に入らないように気を付けましょう。
少しぬるめの38~40度が適温です。ぬるめのお湯につかると副交感神経が優位になり、リラックスできます。反対に42度以上の熱いお湯は交感神経を活性化させ、心も体も興奮状態になってしまうので避けましょう。

ストレッチ

筋肉の緊張を取り除くには、ストレッチも有効です。
朝起きて腰が痛いな…と感じたら、軽くストレッチをして動かしてみると良いでしょう。

ただし、ストレッチをして逆に痛みを感じたら、すぐに止めてくださいね。続けると痛みが悪化する恐れがありますので、整体院や医師など、専門家に相談するようにしましょう。

軽い運動

腰痛の原因として、筋力の低下も考えられます。
運動不足により筋力が低下すると、背骨をまっすぐに支えることができなくなり、腰に負担がかかります。

日ごろから運動する習慣を身に付けておくと、寝過ぎの腰痛を防ぐ一助になるでしょう。

それでも腰痛が続くときは?

上記のような対処法を試してみても、腰痛が良くならない…。そんなときは、そもそも腰痛が慢性化しているのかもしれません。

例えば骨盤や背骨に歪みがあると、腰周辺の筋肉に負担がかかり、痛みが発生します。
このケースでは、腰だけにアプローチしても根本的な解決にはなりません。

原因となっている体の歪みを取り除かなければ、またすぐに痛みが再発してしまうのです。
この状態でマッサージや自己流の対処のみを続けていると、そのまま腰痛が慢性化することに…。
ずるずると放置して悪化してしまう前に、一度プロに体の状態を見てもらいましょう。

NAORU整体院にご相談いただいた場合は、まず初回にAIを用いた姿勢検査を行います。
AIによる姿勢検査の最大のメリットは、体の歪みが数値化されるところ。

体のどこを正していけば良いのか一目瞭然です。
AI検査の結果をもとに、繊細な手技で体を本来あるべきバランスに戻していきます。
骨をボキボキ鳴らすような痛い施術ではありませんので、痛みが苦手な方も安心してご相談ください。

まとめ
睡眠不足だけなく、寝過ぎもあまり体に良くありません。
特にきちんと寝返りが打てていなかったり、体に合わない寝具を使用している場合は、寝過ぎによる腰痛が起きやすくなります。

自分に合う寝具を選び、腰痛や起きてしまった場合は入浴やストレッチ、軽い運動などを取り入れて対処すると良いでしょう。
それでも良くならないときは、腰痛が慢性化している恐れがあります。
放置せず、プロに相談してみてくださいね。

新馬場院 澤井寿昌

NAORU整体 新馬場院

東海医療科学専門学校(愛知県)卒業
H28~R2 浄心の森鍼灸接骨院(愛知県)に勤務
R3〜 NAORU整体新馬場院 院長

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