肋間神経痛の原因やサインは?予防方法や発症しやすい人の特徴を紹介
2022年12月22日
「咳やくしゃみをした時に脇腹のあたりが痛む」
「脇腹や背中がピリピリ痛み呼吸がしづらい」
上記のようなお悩みをお抱えの方は、肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)を発症しているかもしれません。
肋間神経痛になってしまうと呼吸をする度に脇腹や胸の片側が痛むほか、身体を少し動かすだけでも肋骨に刺激を与えて痛みが生じるなど、日常生活に大きな支障をきたしてしまいます。
当記事では、肋間神経痛の原因や予防方法、発症しやすい人の特徴などをご紹介しています。
Contents
そもそも肋間神経痛とは
肋間神経痛とは、肋骨(ろっこつ)の周辺に張り巡らされている肋間神経が刺激を受けることで胸や脇腹のあたりに痛みが生じることを指します。肋間神経痛は病気の名前ではなく、何らかの原因で肋骨・脇腹・背中辺りに痛みを感じる状態そのものを表す言葉です。

肋間神経痛は胸や脇腹の片方に現れる場合や、呼吸や姿勢の変化で痛みが生じることがあります。
肋間神経は脊髄(せきずい)から伸びている末梢神経の1つで、肋骨に沿って伸びています。肋骨はご存じの通り、肺や心臓を守っているとても大切な骨で、背中から胸の前側を囲むように左右12本ずつの肋骨があります。
肋間神経の近くには心臓や肺があるため、鋭い痛みやズキズキとした痛みが続くこともあり、場合によっては息ができないほどの痛みに襲われることもある大変危険な症状です。
肋間神経痛の感じ方や痛みの場所は人それぞれ
肋間神経痛は痛みを感じる場所や痛みの程度、痛みが続く期間などが人それぞれ異なります。ご自分の状態と照らし合わせてみて下さい。
*痛みを感じる場所
- 肋骨と肋骨の間
- 胸とみぞおちの間
- アンダーバストの辺り
- 横隔膜の周辺
- 鎖骨の下辺り
特に多いのが片側だけに感じる痛みで、肋骨辺りに多く発生します。脇腹や背中にかけて拡がって感じる場合もあります。
*痛みの程度
- 胸に骨が突き刺さる感じ
- ぎゅっとつかまれた痛み
- 身体が動かせない程の痛み
- チクチク針が刺さるような痛み
- キーッと痛む感じ
- 筋肉痛みたいな感じ
1度でも肋間神経痛になった事がある方ならイメージしやすい表現だと思います。肋間神経痛は原因によって痛みの強さが異なり、筋肉痛のような痛みから身体を動かすことが難しいくらいの強い痛みに襲われることもあります。
*姿勢や動作
- 深呼吸または息を吸う動作
- 笑ったり、喋ったりする時
- 背筋を伸ばす、胸を大きく広げる動作
- 咳やくしゃみ
- 腕を上げたり、高い場所にある物を取る時
- 息苦しさもある
- 身体をひねると痛む
- 歩くと振動で痛い
- 長時間同じ姿勢を続ける
これらが全てではないですが、肋間神経痛は肺や心臓を大きく動かす動作、または肋骨に振動を与える動きをした際に痛みを感じやすいです。
また、デスクワークやゲームなどをする際に長時間同じ姿勢を続けることでも痛みが発生する場合があるため、肋間神経に負荷を与えないように細心の注意を払う必要があります。
*痛みが出る期間
- 数秒、2~5分程の短い時間
- 数十秒の痛みを繰り返す
- 毎日、あるいは数ヶ月
- 痛みが出る時期、出ない時期を合わせ長年の痛み
肋間神経痛は痛みが出る期間も様々です。毎日痛みが現れることもあれば不定期で数秒だけチクッと痛みが現れる場合もあります。
痛みが続く場合は肋間神経痛の可能性があるため、医療機関や整体院などで詳しい検査や治療を受けることをおすすめします。
肋間神経痛の原因
日常生活に大きな支障をきたしてしまうこともある肋間神経痛ですが、一体どのような原因が考えられるのでしょうか。
ここでは、肋間神経痛の原因を4つご紹介いたします。胸や脇腹に痛みがある方は当てはまる原因がないか確認してみてください。
肋間神経痛の原因|①肋間神経の損傷・圧迫
肋間神経の損傷や圧迫が起きている場合、肋間神経痛を引き起こすことがあります。
具体的には、肋骨周辺の内臓などを手術した際に肋間神経を損傷してしまうことなどが挙げられます。
咳や呼吸、姿勢を変えて胸や脇腹が痛む場合は、骨粗しょう症などで骨自体がもろくなっていたり、激しいスポーツで肋骨が折れていることも考えられるでしょう。
他には、胸椎椎間板ヘルニア(きょうついついかんばん)や変形性脊椎症(へんけいせいせきついしょう)などの症状が原因で肋間神経が圧迫され、肋間神経痛を引き起こすこともあります。
肋間神経痛の原因|②肋間神経のウイルス感染
肋間神経がウイルスに感染することでも肋間神経痛を引き起こす原因になります。
肋間神経痛に繋がるウイルスは帯状疱疹(たいじょうほうしん)や水痘(水ぼうそう)があり、免疫力が低下している時期にウイルスが活性化して肋間神経痛を引き起こします。
ウイルス感染が原因の肋間神経痛は、皮膚が炎症して赤くなる皮疹(ひしん)や皮膚にかゆみやヒリヒリとした痛みが現れます。
肋間神経痛の原因|③ストレスや身体の凝り
肋間神経痛は、ストレスの溜め込みや身体の凝りが原因でも発生することがあります。
肋間神経の損傷やウイルス感染のような原因がはっきりしている「続発性肋間神経痛」とは異なり、ストレスや身体の凝りが関係している肋間神経痛は「原発性肋間神経痛」と呼ばれています。
原発性肋間神経痛は肋間神経の異常興奮が原因と考えられており、異常興奮にストレスの溜め込みや身体の凝りが関係していると言われているのです。
肋間神経痛の原因|④身体の歪み
猫背や長時間同じ姿勢など、身体が歪むことでも肋間神経痛が生じる原因となります。
身体が歪んでいる状態は肋間神経をはじめとする神経が圧迫されている状態です。上記でもお伝えした通り、肋間神経の圧迫は肋間神経痛を引き起こす原因となりうるため、姿勢の悪い方やデスクワーク等で長時間イスに座って仕事をしている方は注意が必要です。
肋間神経痛を見極めるポイントは?肋間神経痛のサイン
肋間神経痛は人によって症状の強い弱いが異なるため、場合によっては発症しているのか気づきにくいこともあります。そのため、早期発見には肋間神経痛になりうる身体のサインを把握することが重要になってきます。
肋間神経痛を早期発見するためのポイントは以下の通りです。
・呼吸をすると胸が痛い
・痛みがある部分に赤い発疹が見られる
・上半身のどちらか片方のみに痛みがある
上記のような症状がある場合は、肋間神経痛の可能性が高いです。少しでも肋間神経痛の恐れがある場合は、内科で詳しく診察を受けることをおすすめします。また、皮膚に赤い発疹が見られるなどの症状が現れている場合は内科ではなく皮膚科を受診しましょう。
肋間神経痛になったらやってはいけないこと

肋間神経痛と診断された場合、何か自分で治せる方法はないか悩みますよね。早く痛みをなくしたい気持ちも分かりますが、肋間神経痛になってからやってはいけない事もあります。
1.無理に身体を動かさない
肋間神経は上半身の大部分に通っているため、激しい運動や強い衝撃は痛みを引き起こす原因になります。
ただし、身体に負担がかからない程度の軽い運動なら肩や背中、肋骨の可動域を広げる効果もあるので、痛みの緩和が期待できます。
痛みが強い場合は、無理に運動することは控えて落ち着くまで安静にしてくださいね。
2.痛みを放置しない
肋間神経痛の痛みは人によって様々です。「すぐに良くなるだろう」と軽く思っていると、徐々に痛みが悪化して日常生活に支障をきたしてしまうリスクもあります。
そのため、肋間神経痛の疑いがある場合は痛みのレベルに関わらず、内科医や整体院などの専門家に相談し、自己判断は避けましょう。
3.ストレスを溜めない
肋間神経痛によく見られるピリピリ、チクチクする痛みはストレスを感じます。しかし、ストレスは肋間神経をはじめとする神経系を過度に刺激するため、痛みが増幅する恐れがあります。
ストレスを溜めないように趣味の時間や休息の時間を増やしましょう。日常で笑ったり、楽しいと感じる場面が多いとストレスの緩和に繋がりますよ。
肋間神経痛が発症しやすい人の特徴
肋間神経痛は骨折やウイルス感染など原因がはっきりしているものもあれば、ストレスや疲労など原因が判別しづらいケースもあります。
では、肋間神経痛が発症しやすい人にはどのような特徴が見られるのでしょうか。
肋間神経痛が発症しやすい人|①ストレスが溜まっている
ストレスが溜まっている人は、肋間神経痛を発症しやすいです。
ストレスを溜め込むと筋肉が緊張状態となり、身体中の血行が悪くなるため神経痛を感じやすくなります。また、ストレスは原発性肋間神経痛の原因とも考えられているため肋間神経の異常興奮を助長してしまう恐れもあります。
自分がどれくらいストレスを抱えているかどうかはわかりづらいですが、生活を送るだけでもストレスは蓄積されていきます。
定期的にリフレッシュする時間を設けるなど意識的にストレスを発散する時間を作ることが大切です。
肋間神経痛が発症しやすい人|②姿勢が悪い
姿勢が悪い人は肋間神経痛を発症しやすいです。
猫背や変性側弯(へんせいそくわん)などの不良姿勢を続けていると、腰痛や肩こりのような症状だけではなく肋間神経痛をはじめとした神経痛にまで発展することがあります。
最近では、リモートワークなどで自宅のデスクに長時間座って仕事をする方やスマホの普及により姿勢の悪い方が非常に増えています。
デスクワークやスマホを使う時間を減らすことが望ましいですが、あまり現実的ではないため良い姿勢を日頃からキープするように心がけることや整体院などで姿勢矯正を受けることがおすすめです。
肋間神経痛が発症しやすい人|③運動不足
運動不足の人は肋間神経痛を発症しやすいです。
運動不足は血行の悪化や筋肉の緊張状態が引き起こし、身体中の神経系にも悪影響を及ぼします。また、運動不足は筋力の低下に繋がり、インナーマッスルが弱まることで姿勢悪化などの症状も現れます。
肋間神経痛になってしまうと身体を少し動かすだけで痛みが生じることもあるため、運動をしたくてもできない状態になってしまいます。軽いストレッチやウォーキングでもいいので運動する習慣を作りましょう。
肋間神経痛の予防方法
肋間神経痛は上記のように様々な原因が考えられるため、全ての原因を予防することは難しいです。
しかし、日頃から肋間神経痛を避けるために意識して生活を送ることで、意識していない人よりも肋間神経痛になるリスクを下げることはできます。
ここでは、肋間神経痛を予防する方法を3つご紹介いたします。
肋間神経痛の予防方法|①ストレス解消
上述の通り、肋間神経痛はストレスと大きな関係があります。そのため、ストレスを溜めすぎないように適度にストレス解消することが効果的です。
ストレス解消には様々な方法があり、人によって効果がある解消法は異なるため、自分に合うストレス解消法を見つけることが大切です。
・ジムやウォーキングで運動する
・打ち込める趣味に没頭する
・日光浴
・定期的に深呼吸をする
・友人や家族と会話
・好きな物を食べる
・いつもより長い睡眠時間を設ける
上記はほんの一例ですが、自分の気分を上げることはストレス解消にも繋がるため、積極的に取り入れていきましょう。
また、気分が優れない時や落ちている時などは無理をしないことも大切です。プライベート以外の時間であまり上手くいかない場合は思い切って何もしない日を設けるなど、オンオフの切り替えを活用してストレスを溜め込まないようにしましょう。
肋間神経痛の予防方法|②正しい姿勢を意識する
肋間神経痛は猫背の方などに比較的見られやすい症状です。不良姿勢は肋間神経痛をはじめ、多くの病気や身体に悪い症状の原因になります。
周りの人から「猫背だね。」と言われた経験がある方や日頃から腰痛や肩こりに悩まされている方は姿勢が悪い可能性が高いです。
姿勢はストレッチで改善できる場合もありますが、重度の不良姿勢は整体院などで根本から矯正する必要があります。姿勢が悪い自覚がある方は、自分の身体の状態を知るためにも1度整体院に通ってみることをおすすめします。
⇒姿勢改善のストレッチ方法!4つの悪い姿勢とその原因を解明。
肋間神経痛の予防方法|③定期的に整体院へ通う
肋間神経痛はストレスや身体の凝りが原因で生じることもあります。
整体院では緊張状態の筋肉の凝りをほぐして身体の歪みを取り除くことで、身体の凝りやストレスの解消が期待できるため、肋間神経痛になりにくい身体を作ることができます。
また、自宅で行うストレッチはその場では痛みがなくなったと感じても、時間を置くとまた同じ場所が痛むなど、根本的な解決はあまり期待できません。その点、整体院では身体の痛みや不調が再発しないように根本原因を改善することができます。
肋間神経痛になったらどこに受診するべき?
上記でご説明した肋間神経痛の原因に当てはまる場合、まずは整体院や整形外科を受診して、身体の状態や詳しい痛みの原因を突き止める必要があります。
持続的な痛みではなく突発的に胸や脇腹あたりが痛む場合は内科を受診することも良いでしょう。
また、皮膚に赤い発疹が見られる場合や肋間神経痛の原因である水痘(水ぼうそう)の症状が見られる場合は、肋間神経がウイルス感染していることも考えられるため、皮膚科を受診しましょう。
姿勢改善や身体の不快な痛みはNAORU整体院へ

NAORU整体院では、肋間神経痛の痛みを解消する施術はもちろん、再び悩まされない健康的な身体作り、健康で長くいられる身体を作っていきます!
AIによる姿勢検査、身体の状態を検査することを施術に組み込み、現在の身体の状態をしっかりと認識できます。また、痛みのある患部を揉むような施術ではなく、身体全体から痛みのある箇所が正常になるように、全体から見て正していく整体を行うため、痛みが再発しない健康的な身体を手に入れることができます。
肋間神経痛で当院へ来て下さる方は、「背中を丸めると楽になる」「猫背姿勢や前かがみの姿勢になるとやわらぐ」とよくお話しされています。
また、お風呂で身体を温めると痛みを感じないとお話しして下さる方も多いです。これは身体を温めることで、肩や背中、腰といった肋間神経が通っている部位が温まるのでピンと張り詰めた筋肉や神経が緩むためです。
このようにNAORU整体院では施術だけではなく、ご自宅で気を付けることや健康的な身体を長く維持するためのアドバイスも行っているため、痛みに再び悩まされたくない方におすすめできる整体院です。
肋間神経痛の原因やサインは?予防方法や発症しやすい人の特徴|まとめ
今回は、肋間神経痛の原因や予防方法、発症しやすい人の特徴についてご紹介しました。
胸や脇腹の痛みは心臓や肺の病気の可能性もありますが、肋間神経痛が原因となることもあります。肋間神経痛はストレスの溜め込みや身体の凝りなどが原因でも生じることがあるため、適度な運動や正しい姿勢を意識して生活することが予防に繋がります。
少しでも肋間神経痛の疑いがある場合は、整体院や整形外科などで詳しい身体の状態や原因を検査しましょう。NAORU整体院では肋間神経痛の改善はもちろん、「AI検査×本格整体×パーソナル」で健康的な身体を手に入れることができます。
肋間神経痛のことなら是非1度、当院へご相談ください!