応急処置後、捻挫は整体で治る?治らない?

2022年08月18日

宇良大地

NAORU整体 千種院

株式会社MAHALOA エリアマネージャー R3年10月退社
株式会社NAORUテクノロジー R3年11月参画

スポーツをしていて起きやすいケガの1つ、捻挫。階段を踏み外したときなど、日常生活で起きる場合もあります。

捻挫になったときに最も大切なのは、適切な応急処置を行うこと。その後、痛みのレベルによっては、医療機関や整体などでケアすることも重要です。

今回のコラムでは、捻挫の応急処置のほか、予防法についてもお伝えします!もしも捻挫になってしまったときのために、ぜひ最後までお読みくださいね。

捻挫って具体的にどういう状態?

捻挫とは、関節に何らかの強い衝撃がかかり、靭帯が損傷した状態を言います。
…と書くとなんだか難しく感じますが、「足首や手首などをひねったときに起きるケガ」と言えば、想像しやすいかもしれませんね。

足首や手首以外にも、指や膝など、関節がある箇所ならどこでも起きる可能性があります。
あまり知られていませんが、ぎっくり腰は腰の捻挫、交通事故でよく起きるむち打ちは首の捻挫です。

どんなときに捻挫が起きやすい?

今回は、最もポピュラーである足首の捻挫について取り上げます。

足首の捻挫が起きやすいのは、やはりスポーツでしょう。特にバスケットボールやサッカーなど、切り返しの動作が多いスポーツで多く起こります。

日常生活では、階段を踏み外したときや高いヒールで転倒したときなどに発生します。

捻挫の症状の度合い(レベル)について

捻挫は、症状によって三段階に分類されます。

Ⅰ度:靭帯が伸びる程度の軽い損傷。いわゆる「ちょっとひねった」程度であり、痛みや腫れもそこまでひどくありません。

Ⅱ度:靭帯の一部が切れた状態。Ⅰ度の捻挫に比べて、痛みや腫れの範囲が広くなります。

Ⅲ度:靭帯が完全に切れ、関節が不安定に。激しい痛みやひどい腫れを伴います。足首の場合、痛みのために体重をかけることができません。

いずれも応急処置が必要ですが、Ⅱ度以上は念のために医療機関でのチェックを受けることをおすすめします。Ⅲ度は靭帯が断裂した状態ですので、医療機関での治療が必須です。

捻挫の応急処置は何をすればいいの?

さて、ここからは捻挫になったときの対処法についてみていきましょう。

特にスポーツでケガが起きたときの応急処置として、以前は原則としてRICE処置が基本と言われていました。しかし最近では、POLICE処置が良いのではないかとの意見もあります。

RICE処置

Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(拳上)の頭文字から名づけられた処置法です。

まずは安静にして患部を冷やし、テーピングなどで圧迫。そしてケガをした部分を心臓よりも高い位置に保つ(拳上)ことで、内出血や腫れ、痛みを抑える効果があるとされています。

POLICE処置

POLICE処置は、Protection(保護)、Optimal Loading(適切な負荷)、Ice(冷却)、 Compression(圧迫)、Elevation(拳上)の略です。
Rest(安静)の代わりに、Protection(保護)Optimal Loading(適切な負荷)が加わっています。

Protection(保護)とは、患部をギブスや包帯などで保護し、損傷の悪化を防ぐことです。例えばスポーツの試合中に捻挫かな?と思っても、「そこまで痛くないから大丈夫」と自己判断し、そのまま試合を続けてしまう場合があります。
その結果、余計に痛めてしまい、後々何試合も出られなくなってしまっては元も子もありません。
まずは安易に自己判断せずに、しっかりと患部を保護しましょう。

続いてのOptimal Loading(適切な負荷)とは、早い段階で患部に適切な運動負荷をかけ、組織の修復や回復を手助けすることを目的としています。近年、長すぎる安静や固定は、逆に回復を妨げることが分かってきました。
体を動かすと血液の流れが良くなります。血液はケガの修復に役立つ酸素や栄養素を運ぶ役割を果たしており、運動で血液循環を良くする=早期回復につながるというわけです。

ただ、最適な負荷と言われても、どれくらいが適切なのかわからないですよね。負荷をかけるときは、トレーナーなど専門家の意見をもとに体を動かすようにしましょう。

応急処置後の整体でのケア

応急処置をしても強い痛みが引かない場合は、医療機関を受診してください。
靭帯が切れているかもしれません。とにかく、自己判断が一番危険です。「大丈夫」と決めつけて放置した結果、悪化してしまっては後悔してしまいますよ。

炎症がおさまり、痛みが引いてきた段階では、整体でのケアが良いでしょう。固定されていた期間、動かなかった関節は、周辺の筋肉の柔軟性が低下しています。筋肉をしっかりとほぐし、柔軟性を取り戻すことで、捻挫の再発防止につながります。

また、整体では姿勢の悪さを矯正することも可能です。姿勢の悪さは体のバランスを崩し、転倒しやすいだけでなく血行不良も招きます。
一度姿勢が悪くなってしまうと、自分で正すのは難しいもの。
整体ではプロの手で正しい姿勢に導いてもらえます。

捻挫しにくい体になるのはもちろん、肩こりや腰痛と言ったその他の不調の解消も期待できるでしょう。

捻挫の予防法

ここまで捻挫になったときの対処法を中心にお伝えしてきましたが、そもそもできることなら捻挫になりたくないですよね。というわけで、最後に捻挫の予防法をお伝えします。

スポーツをする前には必ずウォーミングアップを行う

いきなり激しく体を動かすと、体がついていかずに転倒したり、人や物にぶつかる恐れがあります。スポーツの前にはウォーミングアップを欠かさないようにしましょう。
ウォーミングアップをすることで、体全体が温まり、関節の可動域が広がります。特に手首や足首はしっかり回しておくと良いですね。

テーピングやサポーターを使用する

一度捻挫をしたことがある人は、関節が安定せずに、捻挫を繰り返しがちです。先にテーピングやサポーターで関節を安定させておくと、捻挫が起きにくいでしょう。

姿勢の悪さを見直す

スポーツ以外でも、転倒して捻挫してしまうこともあります。

特に姿勢が悪いと、いつの間にか背骨が曲がり、体のバランスが著しく悪くなってしまいます。
そのような体は転倒しやすく、捻挫の危険性も高まります。普段から正しい姿勢を心がけることが大切です。
悪い姿勢が染みついている場合は、整体で矯正すると良いでしょう。

まとめ
スポーツや日常生活で起きやすい、身近なケガである捻挫。捻挫かな?と思ったら、まずは応急処置をしっかりして、自己判断せずに医療機関や整体でケアしましょう。

NAORU整体院では、炎症がおさまった後に固まってしまった筋肉を繊細な手技でほぐします。また、AIによる姿勢検査を取り入れ、姿勢矯正にも力を入れています。捻挫しにくい体づくりのお手伝いができますので、ぜひお気軽にご相談くださいね。

※NAORUで捻挫解消の整体を受ける場合は、自費治療となります。

宇良大地

NAORU整体 千種院

株式会社MAHALOA エリアマネージャー R3年10月退社
株式会社NAORUテクノロジー R3年11月参画

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