ぽっこりお腹は内蔵下垂のサイン?原因と対処法を整体師が解説

2022年11月24日

宮崎院 小池尚登

NAORU整体 宮崎院

【経歴】
盛岡医療福祉専門学校 卒業
令和1年 株式会社つくもメディカル入社
令和4年株式会社NAORUテクノロジーに入社

便秘は、健康にとっても美容にとっても天敵。とは言え、腸活や運動を試してもなかなか便秘が解消されずに悩んでいる方も少なくありません。

そのような場合には、『内蔵下垂』になっている可能性が高いです。

今回の記事では、内蔵下垂やセルフチェック、原因、対処法について解説します。「いつもお腹がぽっこりしている」と思われている方は、ぜひ記事を参考にしてくださいね。

内蔵下垂とは?

まず内蔵下垂とは、腸や胃などの内臓が正しい位置から下がってしまう状態のことです。

特に腸は内臓の最も下の位置にあるため、内臓下垂が起こるとほかの内臓に押しつぶされ、炎症や腫れ、お腹の出っ張りにつながってしまいます

内蔵下垂のセルフチェック

内蔵下垂のイメージを深めるためにも、以下のセルフチェックを試してみましょう。

セルフチェック:①便秘がち

内蔵下垂が起こると腸が押しつぶされるため、便を排出する働きが弱まります。「ひどい便秘ではないけれど、いつもお腹にガスが溜まる」という場合も、内蔵下垂で排泄力が弱まっていると言えます。

セルフチェック:②食後に下腹がふくらむ

食事をすると食べ物が胃の中に入るため、胃がふくらむことは十分に正常な状態ですが、下腹がふくらむ場合には内蔵下垂のサインです。

セルフチェック:③食後にげっぷが出る

胃が圧迫されて働きが弱まり、十二指腸に消化した食べ物を送りづらくなり、げっぷが増えることもあります。胃もたれや胃の膨満感、食欲不振も、内蔵下垂による胃の機能低下だと言えるでしょう。

内蔵下垂の原因

内蔵下垂の原因は、主に身体的要因と肉体的要因に分けられます。

身体的な要因

猫背や反り腰などの悪い姿勢、運動不足は、内臓を支える筋肉の働きを衰えさせてしまいます。内臓は常に筋肉に支えられているため、筋肉が弱まると重力に耐えられず、引っ張られるように下がっていきます。内蔵下垂によって猫背が悪化するという悪循環もあるため、注意が必要です。

精神的な要因

仕事や人間関係の摩擦などで精神的なストレスを感じると、自律神経が乱れます。それによって消化不良が起こり、胃の位置が下がり、腸が圧迫されるケースも多いです。

内臓機能の低下は自律神経の乱れとのかかわりも深いため、普段から精神的なダメージを受けやすい方は注意が必要です。

整体師が考える内蔵下垂のリスク

姿勢の悪さや運動不足、精神的なストレスで起こりやすい内蔵下垂は、想像以上に多くの不調を引き起こします。

内蔵下垂のリスク:①便秘

内蔵下垂によって腸が圧迫されると、排泄のための蠕動運動がしづらくなります。なお、内蔵下垂による便秘は、食物繊維や乳酸菌、発酵食品、便秘薬で対応しても思うような改善効果を期待できません。また、腸内に溜まった老廃物が腐敗してガスが溜まり、便秘ではないのにお腹が痛い」くなることもあります。

便秘やガスだまりが目立つと基礎代謝の低下や冷え性なども起こるようになり、美容面での悩みも増えてしまいます。内蔵下垂による便秘はもちろんダイエットの妨げにもなることから、きれいに痩せるためにも改善したいものですね。

内蔵下垂のリスク:②身体の痛み

暴飲暴食や消化不良によって内臓が疲れると、胃が下がり、腸が圧迫を受けます。それにつられ、便秘や周辺の筋肉の血行不良が起こり、腰痛のリスクが高くなります。内臓の疲労や内蔵下垂が続き、ぎっくり腰になる方もいらっしゃるほどです。

下がった内臓を骨盤で支えなければならなくなり、生理痛が重くなるケースも見られています。骨盤周辺の筋肉量が不十分であると、骨盤は内臓の重みに耐えられません。その状態が災いとなり、骨盤がゆがみ、生理痛の発症や悪化の原因になります。

内蔵下垂のリスク:③自律神経の不調

内臓の動きが悪いと、排せつや代謝の問題、血行不良が起こり、副交感神経の働きが弱まります。反対に交感神経が優位になり、眠りたいのに寝付けない、休みたいのに気分が落ち着かないなどの問題が生じ、日中の活動にも悪影響が及ぼされてしまいます。

内蔵下垂を改善するための方法

ふとした生活習慣によって起こりやすい一方、深刻な悩みの原因となる内蔵下垂。この状態を改善するには、自力でのケアと専門家によるサポートが役立ちます。

内蔵下垂を改善する方法:①姿勢を正す

立つ、座る、寝る時の姿勢を改善すると、内蔵下垂の原因である姿勢の悪さを防げるようになります。

立つときは、耳から肩、股関節、くるぶしが縦から1本の線を描くようなイメージを意識しましょう。難しい場合には壁に背を付けて立ち、一直線のイメージをつかむことをおすすめします。

座るときは、両膝と股関節が90度になり、頭が骨盤の上に置かれるようなイメージでいると、無理なく背筋を伸ばせます。パソコン作業をするときには、その状態で軽く脇を閉めると、巻き肩の予防にもなって一石二鳥です

就寝時の姿勢はできれば仰向けが理想ですが、身体の力が抜けてリラックスしているのなら、うつ伏せでも横向きでも問題ありません。疲労回復が第一と考え、落ち着いて眠れる姿勢で過ごしましょう。

内蔵下垂を改善する方法:②インナーマッスルを鍛える

内臓を支える筋肉『インナーマッスル』を鍛えることで、内蔵下垂が起こりにくくなります。体幹トレーニングやEMSなども効果的ですが、手軽に始めるなら呼吸をメインとする『ドローイン』がおすすめです。

①仰向けになり、膝を立てる

②両手をお腹の脇辺りに置く

③息を吐きながら、ゆっくりとお腹を凹ませる

④息を吐き切り、お腹が凹んだままで浅く呼吸をする

⑤④の状態を30秒続ける

以上の流れを行うことで、インナーマッスルが動く仕組みがわかってきます

内蔵下垂を改善する方法:③整体を受ける

整体では、骨格のゆがみや筋肉の緊張、姿勢の悪さなどを改善します。セルフケアでは難しいゆがみも解消され、自然に無理なく内臓も正しい位置に戻っていくでしょう。肩こりや腰痛、頭痛など、身体の不調を改善してもらえるのも、整体ならではのメリットです。

NAORU整体院では、業界でも珍しいAI検査で皆さまの姿勢を確認します。検査結果をもとに一人ひとりに合わせた施術を行い、ゆがみや痛み、内臓の不調を解消していきます。

施術後には「姿勢だけでなく、体調も良くなった」「筋肉トレーニングやダイエットがうまくいく」など、色々な変化に驚かれる方がとても多いです。

ぽっこりお腹は内蔵下垂のサイン?原因と対処法

以上、内蔵下垂の状態と原因、リスクと対処法についてご説明しました。

「第2の脳」と言われるほどの腸は、下垂や機能低下などが起こるだけでも全身の健康にダメージを与えます。良い姿勢やインナーマッスルのトレーニングを意識し、時に整体の力を借りつつ、内臓を支えられる身体に整えましょう。

宮崎院 小池尚登

NAORU整体 宮崎院

【経歴】
盛岡医療福祉専門学校 卒業
令和1年 株式会社つくもメディカル入社
令和4年株式会社NAORUテクノロジーに入社

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