椎間板ヘルニアの原因と対処法って?ヘルニアとの付き合い方
2022年08月10日
腰痛の原因の1つ、椎間板ヘルニア。20~40代の比較的若い世代に多く、腰の痛みのほか、お尻や脚にしびれが起きるのが特徴です。
病院で椎間板ヘルニアと診断されたら、「もしかしたら手術が必要かも…」と心配になりますよね。
ですが、椎間板ヘルニアは必ずしも大がかりな手術が必要とは限りません。
整体で筋肉をほぐし、体の歪みを取り除くことで良くなるケースもありますよ。
まずは椎間板ヘルニアについてきちんと知って、自分に合った対処を行いましょう。
Contents
椎間板ヘルニアとは
体の一部が、本来あるべき位置から出てきてしまった状態をヘルニアと言います。
へそに起こる臍(さい)ヘルニア、脱腸を指す鼠径(そけい)ヘルニアなどがありますが、中でも背骨にある椎間板に起きたヘルニアが椎間板ヘルニアです。
椎間板ヘルニアの説明に入る前に、まずは背骨の仕組みについてお話ししましょう。
背骨は椎骨と呼ばれる、ブロックのような骨が連結してできています。頭の方から頸椎、胸椎、腰椎に分かれ、一番下に仙骨と呼ばれる大きな骨があります。
頸椎・胸椎・腰椎の椎骨の間にはクッションの役割を果たす組織があり、これが椎間板です。
椎間板ヘルニアは、椎間板の内部にある髄核というゼリー状の組織が外に飛び出した状態を指します。飛び出した髄核が神経を圧迫することで、痛みが生じます。
椎間板は頸椎や胸椎の椎骨の間にもありますが、腰椎は体の構造的に負担がかかりやすく、最もヘルニアが起きやすい部位といえるでしょう。(頸椎のヘルニアもあります。胸椎ヘルニアはまれです)
椎間板ヘルニアの主な症状
椎間板ヘルニアになると、腰の痛みやお尻や足のしびれ、足に力が入らなくなるなどの症状が現れます。
中でもお尻から太ももにかけてのしびれは坐骨神経痛と言われ、椎間板ヘルニアの代表的な症状です。
椎間板ヘルニアの原因
椎間板ヘルニアが起きる原因の1つとして、椎間板への過度な負担が挙げられます。
例えば、急に重い物を持ち上げたり、中腰のような腰に負担がかかる姿勢をとった際に起こることが多いようです。
その他、加齢や喫煙、遺伝が関係しているという説もあります。
椎間板ヘルニアは自然に消える?
椎間板ヘルニアの痛みの程度は個人差がありますが、激しい痛みやしびれがある場合は、「手術しなければ治らないのかも…」と不安になりますよね。とはいえ、できれば手術は避けたいもの。
実は、椎間板ヘルニアの50~80%は自然に消失すると言われています。
つまり、「椎間板ヘルニア=即手術が必要」というわけではないのです!いわゆる「保存療法」と言われる手術以外の方法で、良くなることがほとんどですよ。
具体的には、安静にする・腰部へのマッサージ・投薬などの方法が考えられます。痛みを抑えている間に、自然に軽快していくでしょう。
ただ、全ての椎間板ヘルニアが自然に良くなるわけではありません。中には膀胱直腸障害といって排尿や排便がしにくくなる障害を引き起こすケースもあり、この場合は手術が必要です。
著しく足の筋力が低下していたり、尿や便が出ないなどの問題が起きている場合は、すぐに病院に相談してくださいね。
椎間板ヘルニアと診断されたらどうすれば良い?
椎間板ヘルニアが自然に消えることが多いことについて、知らなかった方も多いのではないでしょうか。実はさらに、もう1つ驚きの事実があります。
それは、「椎間板ヘルニア=腰痛になる」とは限らないということ。
最近の研究では、成人のうち椎間板ヘルニアがある人の方がない人よりも多いと考えられています。
成人の全員が腰痛で悩んでいるわけではありませんよね。つまり、椎間板ヘルニアが起きているにもかかわらず、腰痛になっていない人がたくさんいるのです。
椎間板ヘルニアが原因となって起きる腰痛は、全体の3%に過ぎないと言われています。
ではいったい、どんなときに椎間板ヘルニアが腰痛を引き起こすのでしょうか。
痛みが現れるのは、椎間板ヘルニアにプラスアルファの原因が加わったときです。研究によると、
・神経への強い圧迫
・仕事への満足度の低さ
・うつ、ストレス、不安
が大きな要因であることがわかりました。
中でもうつ、ストレス、不安は腰痛の大敵。椎間板ヘルニアがなくても、腰痛を引き起こし慢性化させるケースがあります。椎間板ヘルニアのあるなしに限らず、なるべく取り除いておきたい要因です。
椎間板ヘルニアの対処法
では椎間板ヘルニアになってしまったら、どのように対処すれば良いのでしょうか。
自然になくなるといっても、やはり痛みやしびれはつらいですし、症状の程度によっては日常生活に支障をきたす場合もあります。何もしないまま放置するのはおすすめできません。
整体でのアプローチ
もし手術が必要なく、時間の経過とともにヘルニアが消失するケースであれば、整体でのアプローチが有効な対処法の1つです。
筋肉の緊張をほぐし、腰に負担をかける原因である体の歪みを正していくことで痛みを和らげます。
さらに、再発しにくい健康な体づくりも期待できるでしょう。
特に体の中心にある骨盤が歪んでいると、腰や周辺の筋肉に負担がかかります。そのため痛みが発生しやすく、さらに腰以外にも肩こりや頭痛、便秘といった不調も起きやすい状態です。
歪んだ骨格を本来あるべき位置に戻すと、体のバランスが整い、痛みの出にくい体になりますよ。
NAORU整体院の場合は、初回にきめ細やかなヒアリングとAI検査を行い、痛みの原因となっている箇所や歪みをあぶりだします。その上で、繊細な手技で丁寧に原因を取り除きます。
施術後は、再発防止に役立つ生活習慣もアドバイス。将来的に痛みのない健康な体を維持できるようサポートします。
整体で体を整えた上で、普段の生活ではなるべく腰に負担をかけず、過度なストレスをためないように心がけると、より早く良くなるでしょう。
■まとめ
椎間板ヘルニアは必ずしも手術が必要な病気ではありません。多くは時間が経つと自然に良くなっていきます。
とはいえ、痛みを我慢するのは禁物。整体で筋肉をほぐし、骨格の歪みを調整することで痛みを緩和できますよ。さらには、体の歪みがなくなって全身のバランスが整うと、再発しにくい健康な体へと生まれ変われるでしょう。
「椎間板ヘルニア=手術」と思い込まず、ぜひ一度整体院に相談してみてくださいね。