整体の好転反応とは?その対処法と考え方
2022年02月18日
好転反応という言葉をご存知でしょうか?
施術後、不調から回復する過程で、一時的に起こる身体反応のことです。
具体的には、整体を受けた後にだるさや眠気を感じたり、痛みや発熱が起きることもあります。
「好転」という名の通り、体の状態が良い方向に向かっている途中に起きる不調なので、過度に心配する必要はありません。ですが、好転反応と思っていたら実は揉み返しだった…なんてケースも。
そこで今日は、好転反応とはいったいどんなものなのか、揉み返しとは何が違うのかなど、詳しく解説していきます!
Contents
好転反応が起きる仕組みとは?

好転反応は漢方の世界では瞑眩(めんげん)と言い、18世紀に漢方医である吉益東洞によって日本に広まりました。古くからある知識ですが、実はまだ分からない点も多くあります。
一般的な好転反応の仕組みは、下記のように考えられています。
①整体で慢性的にこっている筋肉をほぐすと、たまっていた疲労物質や老廃物が血液中に流れ出す
②一時的に疲労物質が全身を駆け巡る形になり、全身の疲労や患部とは関係ない箇所に痛みが現れることがある
好転反応は回復への通過点であり、不調は一時的なものです。
個人差はありますが2~3日でおさまります。
逆に、4日以上不調が続く場合は、好転反応ではない可能性があります。
好転反応は絶対に起きるの?
整体を受けた人全員に好転反応が起きるわけではありません。
また好転反応が起きた場合でも、出てくる不調や期間には個人差があります。
特に体の歪みやこりが激しい方は、好転反応が起きやすいでしょう。
好転反応で起きる主な不調
好転反応で現れる不調には、下記のようなものがあります。
倦怠感、疲労感、眠気

こり固まった筋肉がほぐれると、こりの中に溜まっていた疲労物質や老廃物が血液中に流れ出します。
血液は全身を循環しているため、血液にのって毒素が全身に回ることに。
するとその他の器官が急な毒素に対応できず、倦怠感や眠気を引き起こします。
体全体の痛み、かゆみ

元々こっていた部分が回復する過程で、痛みやかゆみを感じることがあります。
回復途中のこりに新しい血液が流れ込み、組織が生まれ変わろうとする際に起きる過敏反応だと考えられています。
下痢、尿の色が濃くなる
体内の毒素が排出段階に入ると、便や尿に反応が現れることがあります。
発熱、吐き気
血行不良だった箇所の血行が良くなり、汚れた血液が体内を巡るようになると、発熱や吐き気を催すケースも。
その他、ほてりや便秘、しびれなどの例もあります。
好転反応が起きたときの対処法

好転反応かな…と思ったら、まずは安静にして休むことが大切です。
特に眠いときは、体の要求に従って睡眠をとりましょう。
また、毒素を排出するために、水分補給もおすすめです。
2~3日で回復し、患部もよくなっていれば好転反応だったということですが、不調が長く続く場合は何かの病気かもしれません。放置せずに、医療機関や専門家に相談しましょう。
また、好転反応は比較的軽い不調であることが多く、あまりにつらいときも医療機関へ行った方が良いでしょう。
揉み返しと好転反応の違い

よく「マッサージで揉み返しが起きた」などと言いますよね。
マッサージを受けた後にかえって痛みが強くなってしまうことですが、この揉み返しは好転反応とは似て非なるものです。
なぜなら、好転反応が回復までの一時的な不調に対し、揉み返しは筋繊維が傷ついて損傷している状態だからです。
分かりやすく言い換えると、
・好転反応は「体が回復している合図」
・揉み返しは「体が傷ついている合図」
ということになります。
とはいえ、施術後に痛みが出たときに、どちらに当てはまるのかわからないと不安ですよね。
下記に簡単な見分け方をご紹介します。
好転反応
・痛み以外に体がだるくなったり、眠気に襲われたりする
・強い痛みではない
・元々の患部も回復へと向かう(肩こりであれば、こりが解消される)
揉み返し
・施術をした箇所にピンポイントで痛みが出る
・ひどいケースだと一週間以上痛みが続く
・患部が回復しない(こりが解消されない)
揉み返しは、こっている箇所をほぐそうとして力を入れすぎ、結果として傷つけてしまうために起こります。
例えば慢性的な肩こりで、強い力が加わっても圧を感じにくい人がいます。
感じないからと言って圧を強めすぎてしまうと、いつの間にか筋肉を傷つけてしまうのです。
整体院の場合、施術者が未熟だと力加減が調整できず、揉み返しを起こすことがあります。
特に不快感のある痛みは、揉み返しの可能性が高いでしょう。
揉み返しは筋肉が傷ついた状態ですので、施術を続けては悪化してしまいます。
まずは安静にして、施術をしたマッサージ店や整体院に相談してください。
とにかく無理は禁物
好転反応ははっきりと科学的に解明されていない分、定義が曖昧な部分があります。
中には揉み返しで痛いのに「好転反応だから大丈夫」と言われるケースもあるようです。
大切なのは、体がつらかったら無理をしないで休むこと。
好転反応だと信じて、痛みがあるのにマッサージや施術を続けてはいけません。
体の声に耳を傾けましょう。
NAORU整体のマッサージをしない整体

当院は、「痛む患部をマッサージして、身体をなおさない」という理念を掲げています。
マッサージでは患部だけを揉みこんで揉み返しになってしまうケースがありますが、NAORUでご提供する整体は患部だけでなく全身を繊細に調整していくものです。
患部以外の原因がないか探り、あればその箇所にも調整を入れていくので、患部だけに圧をかけて揉み返しが起きるリスクは低いと言えます。
施術は手技ですが、ボキボキ言うような痛いものではありません。
優しく、きめ細やかに筋肉をほぐしていきます。
初回はAI検査を用いて体の歪みをデータ化し、どこを施術すべきかきちんと調べてから施術に入ります。
やみくもに揉んでいくということはありません。安心してご来院くださいね。
まとめ
施術後、一時的に痛みや倦怠感といった不調が現れる好転反応。
揉み返しと似ていますが、体が健康に近づいている合図だという点で異なります。
むやみに心配する必要はありませんが、痛みや不調が長く続く場合は、医療機関に相談しましょう!