健康のためには副交感神経が大事!仕組みと高める方法を解説します
2022年11月14日
「身体の痛みや凝りがなかなか良くならない」
「寝つきが悪く、眠れても疲れが取れない」
「いつもイライラしている」
上記のようなお悩みがある場合、『副交感神経』の働きが弱まっている可能性が高いです。副交感神経は心身の健康のためには欠かせないものであり、日ごろからのケアが必要です。
今回の記事では、副交感神経の働きと問題が出る原因、高める方法について解説します。
副交感神経とは?

副交感神経とは、『交感神経』とともに自律神経を支える神経です。休んでいるときやリラックスしているとき、就寝時など、夜や活動的ではない時間帯に働きます。
対して交感神経とは、仕事中や勉強中、スポーツをしているときなど、日中の活動時に働く神経です。驚いたときやストレスを受けたとき、緊張や不安、危険を感じたときに優位になる神経でもあります。
健康であるためには、交感神経と副交感神経がバランスよく働いている状態が理想です。車の部品に例えるなら、交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキと言えるでしょう。
副交感神経が優位になるとどうなる?
副交感神経は、
・脳の血管を拡張させる
・心拍数を減少させる
・消化の働きを高める
・呼吸を整える
などの役割を持ち、以下のようなメリットをもたらします。
副交感神経が高まるメリット:①身体の痛みが緩和される
副交感神経には、血管を拡張させて血流を良くする働きがあります。これにより、冷えや筋肉の緊張が緩和され、肩こりや腰痛、膝の痛みなど、痛みや凝りが出なくなっていきます。
頑固な凝りは副交感神経の状態が関わっているケースも多いため、身体が凝りやすい方は普段からリラックスできているかを振り返ってみるといいでしょう。
副交感神経を高めるメリット:②睡眠の質が上がる

身体がリラックスできていると、「夜に布団に入れば、自然に段々と眠くなる」状態が整い、入眠がスムーズになります。
副交感神経には睡眠の質を良くする効果もあります。筋肉がリラックスし、穏やかな呼吸もできるようになるためです。疲労回復や朝の目覚めの良さにもつながります。
副交感神経が高まるメリット:③心に余裕が生まれる
「イライラしたときに少しその場を離れ、深呼吸をしたら落ち着いた」、そんな経験をしたことはありませんか?これは副交感神経の働きが高まったことで起こる変化です。
副交感神経には交感神経の過剰な働きによる緊張、不安を和らげ、心を安定させる効果があります。物事を余裕をもって捉えられ、仕事や人間関係が良くなるケースも多いです。
副交感神経の働きが悪くなる原因

副交感神経の働きが悪いと、交感神経が働き過ぎる状態となり、
・血管が収縮する
・血流が悪くなる
・筋肉が緊張状態になる
・呼吸が浅くなる
などの不調が起こります。寝つきの悪さやイライラ感、疲労感などの問題に加え、肩こりや腰痛、膝の痛みなど、身体の不調も引き起こします。
その原因は、主に以下の3つです。
副交感神経の働きが悪くなる原因:①ストレス
人間関係の悪さ、強いショック、危険などに直面すると、交感神経の働きが強くなります。ネガティブな要因から心と身体を守るためには必要な働きですが、度を越えると交感神経が優位になり過ぎてしまい、副交感神経が上手に動けなくなります。
副交感神経の働きが悪くなる原因:②季節や気温の変化
私たちの身体は、「暑くなったら体温を下げる」「寒くなったら体温を上げる」など、季節や気温の変化に応じて体温調節ができる仕組みになっています。その仕組みを支えるものが、交感神経です。
特に季節の変わり目は交感神経が活発に動く時期です。変化によって副交感神経の働きが弱まり、身体の負担がかかり、不調が増えることもあります。
副交感神経の働きが悪くなる原因:③生活習慣の乱れ
基本的に、交感神経は日中に、副交感神経は夜に優位になるのが理想的な状態です。つまり、昼夜逆転型の生活や夜更かしは副交感神経の働きを妨げる原因の1つです。
運動不足や食生活の乱れにより、筋肉の凝りや内臓の不調が起こり、自律神経のバランスや副交感神経の働きに問題が生じることもあります。
副交感神経の働きを高める方法
副交感神経は健康のためには必要不可欠とはいえ、体調や生活の変化による影響を受けやすいという特徴もあります。
だからこそ、副交感神経の働きを高められるよう、以下の方法を抑えておきましょう。
副交感神経の働きを高める方法:①リラックスできる時間を持つ
ゆったりした音楽やストレッチ、読書などは心を落ち着かせ、リラックスさせてくれます。これによって副交感神経の働きが高まり、心と身体の健康状態が良くなります。
1日に少しでもリラックスする時間を作り、習慣にするのがおすすめです。また、夜寝る前はリラックスするための時間と考え、副交感神経のスイッチが入る準備を整えましょう。
副交感神経の働きを高める方法:②効果的な食べ物・飲み物を摂る

食べ物や飲み物によって副交感神経の働きを高めることは、十分に可能です。
食べものなら、乳製品や漬物、甘酒などの発酵食品が効果的だと考えられています。腸内環境を整え、自律神経の働きを正しい状態に変え、副交感神経の働きを良くしてくれます。
ハーブティーやジャスミンティー、ラベンダーティーなども、リラックス効果が高い飲み物です。優しい香りが心のイライラ感を和らげ、落ち着かせてくれます。
イライラしがちな方、ストレスが多い生活をしている方は、これらの食べ物や飲み物を積極的に摂ってみましょう。
副交感神経の働きを高める方法:③運動をする
運動はかえって交感神経の働きを高めるように思われますが、血行促進やストレス解消ができるため、副交感神経を活性化させる効果も高いです。心地よい疲労感が出てくることで、夜になって自然に眠りにつけるようにもなります。
散歩やウォーキングでも十分に副交感神経の働きを高められますので、健康のためにも簡単な運動から始めてみましょう。
副交感神経の働きを高める方法:④整体を受ける
整体では筋肉の緊張や骨格のゆがみ、血行不良を改善できます。身体が健康な状態に戻ることによって自律神経のバランスが良くなり、副交感神経もしっかりと働くようになります。自分では気づけなかった不調を確認でき、思った以上に高い効果を得られることも多いです。
NAORU整体院では、症状の出方や自立神経の乱れを慎重に確認し、痛みのない優しい施術で不調を取り除きます。施術後には「心の余裕を取り戻せた」「リラックスできるようになった」「ぐっすり眠れるようになった」など、患者様から多くの喜びの声をいただいております!
セルフケアでも副交感神経の働きが良くならない場合は、プロの整体師に相談してみましょう。
健康のためには副交感神経が大事!仕組みと高める方法まとめ
以上、副交感神経の役割や働きが弱まる原因、対処法についてご説明しました。
毎日健康的に過ごすためにも、仕事やプライベートで存分に力を出すためにも、土台となる副交感神経はとても大事なポイントです。わずかな体調や環境の変化にも影響を受けやすい副交感神経だからこそ、セルフケアやプロのサポートで丁寧にいたわってあげましょう!