骨盤の正しい座り方・間違った座り方とは?

2022年04月28日

高橋航大

NAORU整体 仙台院

H27年:仙台接骨医療専門学校 卒業
H27年〜:仙台市内の整骨院グループに勤務
R3〜:株式会社NAORUテクノロジーに参画

正しい座り方ってご存じでしょうか?

「骨盤の歪み」「骨盤を立てる」という言葉もよく、メディアに登場するようになりましたね。最近では、在宅しながらお仕事をされる方も増えました。

あなたは1日どれぐらいの時間、座っていますか?日本ではだいたい、大人で約7時間も座っているそうです。一日のうち、1/3以上も座っていると考えると、座り方も気になります。

あなたはどんな座り方をしていますか

1.猫背になっている
2.足を組んで座っている
3.頬杖をつく
4.パソコンのモニターと顔が近い

5.椅子に浅く腰かけ、背もたれに寄りかかっている
6.重心が左右どちらかに偏っている

ここに挙げたものは、よくある悪い姿勢での座り方です。これらはすべて、骨盤を歪ませる原因ともなる座り方で、座るという動作は骨盤だけで全身を支えます。

なので、悪い座り方が積み重なると、骨盤が歪む、傾くといったことにつながります。

例えば…?骨盤の歪みを簡単にチェックする方法があります!

例えば、3番目4番目の姿勢は骨盤が前へ傾きやすく、腰が反っている状態です。
お尻が出っ張ったような姿勢や、お腹・お尻・太ももにお肉が付きやすくなります。

また、5番目の姿勢は反対に骨盤が後ろへ傾き、ポッコリしたお腹、猫背、胸やお尻が垂れ下がってしまいます。

他にも、骨盤の歪みを簡単にチェックする方法があります。

歪みのチェック方法 スペースに余裕がある場所で行いましょう!

①目を閉じる
②その場で足踏みを50回する
③最初に立っていた場所から、どの方向へ移動したか確認

スタートした場所から移動している場合は、骨盤が歪んでいるかもしれません

最初の立ち位置から、移動方向はどうなっていますか?

・右へ移動していた → 右側の骨盤が下がっている
・左へ移動していた → 左側の骨盤が下がっている
・前へ移動していた → 猫背になり、重心が前へいっている
・後ろへ移動していた → 猫背になり、重心が後ろへいっている

前後左右、方向に関係なく、スタートした場所から移動している場合も、骨盤の歪みが生じている場合があります。

座る時間が長い現代人は、正しい座り方を意識して、骨盤を矯正することを心がけましょう。

また、以下の記事ではチェック方法のほかにも骨盤の歪みを矯正するストレッチ方法を紹介しておりますので、良ければこちらも参考にしてみてください。

骨盤が整う正しい座り方

骨盤の矯正が期待できる座り方は、3つです。

1.骨盤の高さを左右揃える
2.骨盤を立てる
3.足を組まない

1.骨盤の高さを左右揃える

骨盤の本来あるべき位置は、水平であることです。頬杖ついたり、足を組むクセが日常的におこっていると、どうしても骨盤は歪みます。

椅子に座る際、肩と膝の位置がそれぞれ左右水平になるよう、意識して座って見てください。すると、自然に骨盤の高さが水平になります。日頃から、少し意識するだけでも違ってきます。

2.骨盤を立てる

骨盤を立てるとは、骨盤を真っすぐにすることです。
坐骨(座ってお尻の下に手を入れると、硬い骨に当たります。これが坐骨です。)を椅子の座面に均等に乗せます。

もう少し分かりやすいように言いますと、座った状態で身体を前後に揺らして見てください。座面にお尻の骨が当たりませんか?それが坐骨です。

その坐骨が当たった感覚を覚えて下さい。そして、坐骨に均等に体重を乗せ、おへその下あたりに力が加わるように、上半身のバランスをとります。

この姿勢が骨盤を立てた状態となります。こういう感じで、椅子に座るときも姿勢が崩れないよう、意識するのも大切です。

3.足を組まない

足を組んだ姿勢は、足で身体をロックした状態です。骨盤と密接な関係にある股関節が外へ向き、骨盤の歪みを助長します。

組んだ足は片方が宙に浮くので、上半身が不安定になります。
バランスをとろうと背中が丸くなり、猫背姿勢になります。
猫背はさらに、骨盤へ負担がかかります。

シーン別 正しい座り方

椅子に座る時

・まず背もたれの奥までお尻を入れる
・尾てい骨の上部分が背もたれに当たるように座る
・かかとは浮かさない
・足の裏は床にピタッとつくようにする

長時間座るデスクワークの方は、パソコンのモニターの高さにも注意が必要です。
モニターの位置が低いと、目線が下がり、覗き込むような姿勢になり、猫背になります。

モニターの高さも目線と同じか、あるいは、少し下ぐらいが良いでしょう。

床に座る時

・左右の坐骨に、体重が均等に載るように座る
・上半身が不安定になりやすいので、座椅子やクッションを使用して座る

床に座るとき、あぐらをかいたり、両足を伸ばして座る方もいますが、この座り方も骨盤を歪ませてしまう座り方ですので、長時間しないように気をつけましょう。

ソファーに座る時

・椅子と同じように、お尻を奥まで入れ深く座る
・坐骨を座面に当てるように座る

柔らかいソファは座り心地が良さそうに思えますが、身体が沈み込んでしまい、骨盤の歪みを招く恐れがあります。何故なら、骨盤が後ろへ倒れやすいからです。

座面が長いソファーも要注意です。
奥行きがあるソファーは、ついリラックスしてしまい、姿勢が崩れてしまいます。

ソファーの上で寝転んだり、背もたれを使わず座ると、骨盤にも影響が出ます。

車の座席に座る時

・いつも以上に深く座る
・坐骨をしっかり座面に当てる
・座りやすいようにシート調節
・上半身のバランス保持にクッションなど入れるのも良い

しっかり腰をかけることのポイントは、運転の際、身体が揺れやすいので、姿勢の崩れを最小限に防ぐことです。

骨盤に負担がかかる座り方が続くと、どうなるの?

骨盤が歪んだままの状態が長く続き、正しい位置に骨盤を矯正しないと、肩こりや腰痛など様々な問題がおこります。

疲労を感じやすい

お仕事などで日常的に長時間座りっぱなしの方は、座っている姿勢が崩れるので、土台である骨盤に大きな負担がかかります。

骨盤だけではなく、首・肩・背中・腰といった広範囲に負荷がかかり、首や肩のこり、腰痛を引き起こしやすいです。

姿勢が悪くなる

骨盤が歪みやすい姿勢で日常生活を送っていると、どんどん姿勢が悪くなり、楽な姿勢=姿勢の悪さが定着します。

骨盤を立てた姿勢はおのずと、上半身がきれいに伸び、バランスの良い姿勢が保持できます。
しかし、骨盤が傾いたりしていると、身体のバランスが崩れ、背中が丸くなったり、頭が前へ傾いた猫背姿勢になってしまいます。

お腹がぽっこり出てしまう

骨盤は大切な内臓を納めています。
骨盤が本来の位置からずれたりすると、内臓も下がり、働きも悪くなります。

血行不良や代謝の悪さにつながり、下腹がぽっこりと出てしまいます。

まとめ

・骨盤を立てた座り方は姿勢が良くなるだけではなく、内臓の働きにも良い影響がある。
・骨盤を矯正すると、肩こりや腰痛など痛みや不調が解消される。

座り方や骨盤の歪みが気になる方は、当院へご相談ください!
骨盤矯正を受けて、身体の土台から見直しましょう。

高橋航大

NAORU整体 仙台院

H27年:仙台接骨医療専門学校 卒業
H27年〜:仙台市内の整骨院グループに勤務
R3〜:株式会社NAORUテクノロジーに参画

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