ヘルニアには様々な種類がある!それぞれの原因と症状、治療法を解説

2023年03月17日

飯田橋院 當銘梨沙

NAORU整体 飯田橋院

H25〜R3:有限会社トータルケアまえいけに入社。大阪心斎橋の院にて勤務し、オフィスワーカーを中心とした方の肩こり・腰痛の症状に対しての治療や姿勢改善に対しての施術をする。
院長としてスタッフ育成・院のマネジメントに携わる。
R3:株式会社NAORUテクノロジーに参画

ヘルニアと言えば、腰痛や脚のしびれを引き起こす『腰椎椎間板ヘルニア』、首の凝りや腕から手のしびれの原因となる『頸椎椎間板ヘルニア』を思い浮かべる方が多いです。

しかし、ヘルニアにはそれらのほかにも様々な種類があります

今回の記事では、椎間板ヘルニアに合わせ、ヘルニアの種類や症状、治療法について解説します。

ヘルニアについての知識を深めるため、病気を未然に防ぐためにも、ぜひ記事を参考にしてくださいね。

椎間板ヘルニアだけじゃない!ヘルニアの種類

まずヘルニアとは、体内にある組織や臓器があるべき場所から飛び出してしまう状態のことです。

そのため、腰椎椎間板ヘルニアや頸椎椎間板ヘルニアのような椎間板だけでなく、腸をはじめとする内臓が飛び出ることもあります

椎間板ヘルニア以外のヘルニアの種類には、以下のようなものがあります。

鼠径ヘルニア

『鼠径(そけい)ヘルニア』とは、脱腸とも呼ばれる病気です。

脚の付け根、鼠径部の位置する筋膜の隙間から腸をはじめとする臓器が飛び出す状態を指します。

鼠径ヘルニアになると、鼠径部にピンポン玉のようなふくらみが目立つようになり、ひどくなると痛みや嘔吐、患部が硬くなる『嵌頓(かんとん)』になるリスクが高くなります

なお、嵌頓は将来的に命の危険に繋がるリスクも考えられるため、注意が必要です。

また、鼠径ヘルニアには内鼠径ヘルニアと外鼠径ヘルニアの2種類があります。
内鼠径ヘルニアとは、鼠径部から身体の中心に近い鼠径参画から腸が飛び出した状態です。

対して外鼠径ヘルニアは、鼠径部の外側が膨れ、内鼠径輪から腸が飛び出してしまいます

閉鎖孔ヘルニア

閉鎖孔(へいさこう)とは、骨盤にある隙間のような場所です。

閉鎖孔から腸が飛び出すことを、『閉鎖孔ヘルニア』と呼びます

閉鎖孔ヘルニアは、痩せ型の女性に多い病気として知られています。
飛び出したことによるふくらみに気づきにくく、痛みを感じてからヘルニアを自覚するのも、閉鎖孔ヘルニアの特徴です。

大腿ヘルニア

大腿(だいたい、太もものこと)にまで腸が飛び出す状態です。

鼠径ヘルニアに近いように思われますが、腸が脱出する位置が異なります。中高年の女性に発症するケースが多く、状態としても深刻で、緊急手術が必要になることもあります

腹壁ヘルニア

『腹壁(ふくへき)ヘルニア』とは、腹壁の一部分が弱くなることにより、腸などの腹部の内臓が飛び出してしまう病気です。腹部の手術の合併症としても知られています。

腹壁ヘルニアになると、おへその辺りが膨らみます。

立ち上がるとき、咳やくしゃみをするときにお腹に圧力がかかると、症状が悪化するケースが少なくありません

椎間板ヘルニアの種類

さて、ここからは多くの方が1度は聞いたことのある『椎間板ヘルニア』についてご説明します。

椎間板ヘルニアとは、首から腰の骨『脊椎(せきつい)』の間にある組織が飛び出す状態です。

痛みやしびれが気になって整形外科を受診し、画像検査を受けたところ、椎間板ヘルニアと診断を受ける場合もあります。飛び出した組織が神経を圧迫し、痛みやしびれなどの症状が目立つようにもなります。

椎間板ヘルニアは、『頸椎椎間板ヘルニア』『胸椎椎間板ヘルニア』『腰椎椎間板ヘルニア』の大きく3つに分かれます。

頸椎椎間板ヘルニア

頸椎椎間板ヘルニアは、首の骨にある組織が飛び出すことによって起こります。

首周りに問題が起こることから、首筋や肩甲骨周辺の痛みに加え、手の痛みやしびれ、動かしにくさなどの症状が出るケースが多いです。

▷首が痛い原因は頸椎椎間板ヘルニア?予防法とやってはいけないケア

胸椎椎間板ヘルニア

胸椎椎間板ヘルニアは、頸椎と腰椎の間に位置する胸椎の組織が飛び出すことが原因です。

太ももやふくらはぎなどの下半身に痛みやしびれが出るようになります。症状が悪化すると歩行が困難になったり、肋間神経痛が現れたりするため、早めの対応が肝心です。

腰椎椎間板ヘルニア

腰の骨・腰椎にある組織が飛び出すことにより、お尻や脚の痛みやしびれ、力の入りにくさ、動かしにくさなどが出やすくなります

人体で最も太い神経『坐骨神経』が圧迫されることから、坐骨神経痛の原因となるケースもあります。

種類ごとのヘルニアの治療法

これまで、椎間板ヘルニアとそれ以外のヘルニアの原因と症状についてお話ししました。

鼠径ヘルニアや閉鎖孔ヘルニア、大腿ヘルニア、腹壁ヘルニアは自然な回復が難しいされています。
そのため、外科または消化器外科を受診して適切な治療を受けるケースがほとんどです。

鼠径ヘルニアでは、鼠径部を数センチ切開する『鼠径部切開法』か腹腔内に内視鏡を挿入する『腹腔鏡下修復術』による手術が行われます。

閉鎖孔ヘルニアや大腿ヘルニア、腹壁ヘルニアに対しても、内科的なアプローチよりも手術療法が主に選択されます。

椎間板ヘルニアの治療法

鼠径ヘルニアや閉鎖孔ヘルニア、大腿ヘルニア、腹壁ヘルニアに対し、椎間板ヘルニアは整形外科的なアプローチを取られることが多いです。

整形外科を受診すると、主に保存療法外科的手術で対応を受けることとなります。

保存療法

薬や湿布、リハビリテーションなどで、痛みやしびれなどの症状を緩和させたり、生活への支障を軽減させたりすることを目的とする方法です。

医師からヘルニアが軽度だと診断された場合には、多くのケースで保存療法が進められます。

外科的手術

保存療法による治療効果が期待できず、ヘルニアが重度だと思われる場合には外科的手術が適しています

手術の目的は、症状の元となるヘルニアを切除することです。

患部を切開し、ヘルニアを取り除くことで神経へのダメージをなくしていきます。切開手術はリスクが高いように考えられていますが、最近では内視鏡手術の技術が進み、入院期間の軽減や社会復帰もスムーズになりました

ただし、外科的手術を受けてもヘルニアの再発率が根本からなくなるとは言い切れません。手術時に神経を損傷するリスクもあるため、適切な環境の見極めも求められます。

▷簡単にできる!椎間板ヘルニアに効果的なストレッチをご紹介!

ヘルニアには様々な種類がある!それぞれの原因と症状、治療法|まとめ

椎間板ヘルニアのイメージが強い、ヘルニア。ほかにも多くの種類があり、対応が異なることをしっていただけましたでしょうか?将来的なリスクに備えるためにも、ぜひ覚えておいてくださいね。

なお、腰椎椎間板ヘルニアの症状を軽減させるためには、整体が有効です。腰椎椎間板ヘルニアによる痛みやしびれは、骨盤のゆがみや身体のバランスの悪さ、筋肉の緊張によって起こるケースもあるため、整体によって改善できます。

NAORU整体院グループでは、症状の悪化防止や再発を予防する施術を行っております。本格的な椎間板ヘルニアの治療は整形外科で行いつつ、整体院でお身体の不調を治していくことで、再発しない健康的な体が期待できます

痛みのない優しい施術のため、初めて整体をご利用される方にもおすすめです。

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肩こりや腰痛でお困りの方は、ぜひお近くのNAORU整体にご相談ください!

飯田橋院 當銘梨沙

NAORU整体 飯田橋院

H25〜R3:有限会社トータルケアまえいけに入社。大阪心斎橋の院にて勤務し、オフィスワーカーを中心とした方の肩こり・腰痛の症状に対しての治療や姿勢改善に対しての施術をする。
院長としてスタッフ育成・院のマネジメントに携わる。
R3:株式会社NAORUテクノロジーに参画

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