眼精疲労からくる肩こりの原因や予防法・対策を解説します

2021年10月4日

大森院 齋藤敦紀

NAORU整体 大森院

宝塚医療大学卒業
平成31株式会社MAHALOA 副院長
令和2年株式会社リライフイノベーション副院長
令和3年NAORU整体大森店院長

「ちょっと目が疲れた…」「肩こりもひどい…」
そう思いながらも、忙しい生活の中でそのままにしていませんか?

実はそれ、あなただけではありません。

株式会社ツムラが行った不調に関する実態調査によると、2020年に感じた不調トップ3は

1位 目の疲れ
2位 疲れ・だるさ
3位 肩こり

だそうです。
さらにその調査によると、女性の4人に3人はなんとなく不調を感じているものの、7割が我慢して放置しているとのこと。
なんて我慢強いのでしょう…。ですが、この「我慢」は決して美徳ではありませんよ!
不調を我慢すると悪化するだけでなく、体の他の部分も悪くなってしまいます。

例えば、今回のアンケートで1位の目の疲れ。
慢性化した「眼精疲労」の状態になると、肩こりを引き起こし、そのほかにも様々な体調不良が現れます。
たかが目の疲れといっても侮るなかれ、なのです。

まずは目が疲れる原因を知って、なるべく慢性化しないように予防すること。そして慢性化してしまったら、我慢せずに解消することが大切です。

というわけで、このブログでは目の疲れ・眼精疲労の原因や予防策のほか、ランキング3位の肩こりとの関係についても解説します。

目の疲れ・眼精疲労の原因

現代人に欠かせないスマホやパソコン。
最近はスマホでYouTubeを見るのが日課、という方も多いのではないでしょうか。
ただ、長時間眺めていると目が疲れてきますよね。

通常の疲れ目であればしっかりと睡眠をとることで解消されますが、疲れが慢性化すると様々な症状がでてきます。
目がかすんだり、充血、まぶしく感じるなどの目全般の不調のほか、肩こりや頭痛、めまいなどです。

このように、目だけでなく全身に不調が現れ、きちんと休息をとっても回復しない状態を眼精疲労と言います。

眼精疲労の原因は、主に4つです。

1.目の病気


眼精疲労が起きやすい代表的な目の病気には、次のようなものがあります。

・老眼
目は、水晶体と呼ばれるレンズの役割を担う組織によってピント合わせをしています。
しかし、だんだん歳をとっていくにつれて水晶体が硬くなり、ピントを合わせるのが難しくなってきます。
そうすると近くのものが見えにくくなり、これがいわゆる「老眼」です。
老眼になると、頑張って見ようとして目を凝らしたり、首を前に出す姿勢になりがちです。結果、目が疲れたり肩こりになったりします。

・近視、乱視、遠視など
近視、乱視、遠視などの症状がある方は眼鏡やコンタクトレンズを使用されていると思いますが、度数はきちんと合っていますか?合わないものを使用していると、目に余計な負担をかけてしまい、眼精疲労が起きやすくなります。

・ドライアイ
涙が不足したり、成分のバランスが崩れることで目の表面が乾燥する病気です。
ドライアイになると、目が疲れて眼精疲労となり、さらにドライアイがひどくなる…という悪循環に陥ってしまうことも。

・白内障・緑内障
水晶体が濁って見えにくくなるのが白内障、視神経に障害が起こり、視野が狭くなってしまうのが緑内障です。
どちらも視力が低下するため、一生懸命見ようとして眼精疲労を起こす場合があります。

2.体の病気

目の病気だけではなく、風邪や自律神経失調症なども眼精疲労の原因となりえます。
さらに虫歯や耳や鼻の病気といった、一見目には関係なさそうな病気も眼精疲労を起こすことがあるんですよ。
このように、一つの不調を放置すると連鎖的に別の箇所も悪くなってしまいます。早い段階で対処することが大切です。

3.生活環境

日常生活の必需品ともいえるスマホやパソコンですが、実はこれらを見ているときに目はあまり動いていません。
常に目の筋肉が緊張している状態となり、疲労が蓄積されていきます。また、集中するとまばたきが減るため、ドライアイにもなりやすいです。
そのほか、エアコンの風やシックハウス症候群なども原因になると言われています。

4.ストレス

大なり小なり、誰もが感じているストレス。実はストレスも眼精疲労の原因の1つなのです!あまりにストレスをため込みすぎると、目にも影響が出てきてしまいます。

眼精疲労を予防するには

目が疲れたと感じたら、休ませてあげることが大切です。特にスマホやパソコンを長時間使用するときは、ときどき遠くの風景を見て休憩しましょう。そのほかにも日常生活でほんの少し気をつけるだけで、眼精疲労を予防できます。

パソコンで作業する環境を整える。モニターと目の間は40㎝程度離し、画面に光が映り込まないようにブラインドやカーテンを使用する、など。
・目の乾燥を和らげるために、意識してまばたきをする。加湿器を置くなどして、部屋の乾燥を防ぐ。
・疲れがたまったときは、蒸しタオルなどで目を温めてリラックスする。
度数の合った眼鏡やコンタクトレンズを使用する。
適度な運動をし、ストレスをためないようにする。

眼精疲労と肩こりの関係

日本人に多い不調の1つ、肩こり。冒頭のアンケートでも3位にランクインしていました。
実は、眼精疲労と肩こりは、因果関係がある場合と同時に起きる場合があります。

1.眼精疲労が原因で肩こりが起きる場合

肩こりの四大原因と言われているのが、「同じ姿勢」「運動不足」「ストレス」、そして「眼精疲労」です。
特に目の病気からくる眼精疲労の場合、視力の低下にともない、目を物に近づける不自然な姿勢を取ることが多くなります。そのため、肩こりが起きやすくなるのです。

2.眼精疲労と肩こりの原因が同じ場合

長時間スマホやパソコンを使用していると、目が疲れるだけでなく、肩こりも感じることはありませんか?
スマホやパソコンを操作するときは、前傾姿勢になりがち。
前のめりの姿勢を続けていると、首から肩の筋肉に負担がかかり、緊張状態になります。すると血流が悪くなり、肩こりが起きるのです。
目のためにも、肩のためにも、スマホやパソコンの使用はほどほどにしたいですね。

また、ストレスも共通の原因。ゼロにすることは難しいかもしれませんが、ため込みすぎないように上手にストレスと付き合っていきましょう。

眼精疲労・肩こりになってしまったら

忙しいとついつい不調を見て見ぬふりしてしまいますが、体が不調だと心も不調になりかねません。
心身ともに健やかに過ごすためにも、眼精疲労や慢性的な肩こりになったと感じたら、適切な対応で改善に努めましょう。

ではどのように改善したらいいのでしょうか?眼精疲労の場合、まずは目の病気ではないか病院で検査を受けましょう。
眼精疲労からくる肩こりがひどい場合には、姿勢の歪みを猫背矯正で調整し、回復させるのがおすすめです。

まとめ
多くの人が悩んでいる目の疲れ。放置する人も多いですが、眼精疲労になると肩こりも含め様々な不調が現れます。原因を知り、慢性化しないように予防すること。そして慢性化してしまったら、我慢せずに対処すること。この2つが重要です!

参考サイト:
https://kyodonewsprwire.jp/release/202101069429

大森院 齋藤敦紀

NAORU整体 大森院

宝塚医療大学卒業
平成31株式会社MAHALOA 副院長
令和2年株式会社リライフイノベーション副院長
令和3年NAORU整体大森店院長

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