弾発股になる原因は?症状の種類や予防法・対処法について解説

2021年10月28日

新宿院 中山莉奈

NAORU整体 新宿院

【資格】
鍼師(国家資格)、灸師(国家資格)
中部、関東エリアで鍼灸マッサージ、矯正、機械治療、往診、美容施術を行う接骨院、整体院を経験。

動くと股関節のあたりからポキポキと音がする…。そんな症状はありませんか?
実はそれ、「弾発股(だんぱつこ)」かもしれません。

弾発股ってあまり聞きなれない症状名ですよね。ですが、れっきとした股関節の痛みの原因の一つです。初期症状では音が鳴るだけで痛みがない場合が多いですが、放置するとのちのち痛くなってくることも…。

今回のブログでは、弾発股の種類や起こる原因、対処法などについてご紹介します。

弾発股とは?

弾発股とは、股関節の周りにある靭帯や腱が骨に引っかかり、違和感を感じたり音が鳴ったりする現象です。


スポーツや歩いたときなど、股関節を動かしたときに音がします。
初期段階は必ずしも痛みがあるとは限りません。ただし繰り返し骨と腱がこすれていくうちに炎症が起きると、痛みが発生してきます。

弾発股の種類


弾発股は主に2種類あり、それぞれ引っかかりが起きている箇所が違います。

外側型

その名の通り、股関節の外側から音がするパターンです。
大腿骨の上方にある「大転子」という骨に、「腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)」という骨盤から脛の骨にかけての靭帯が引っかかることで起こります。

一般的な弾発股はこの外側型です。特に、自分で音が聞こえるときはこのパターンと考えて良いでしょう。

初めは痛みがなく、音が鳴るだけのことがほとんどです。ただし弾発股を繰り返していると、大腿筋膜張筋や大殿筋といった股関節周りの筋肉が硬くなってしまいます。そうすると大転子の部分での摩擦が強まり、痛みが出てくる場合があります。

さらに、「滑液包炎」にも注意です。
大転子の周りには滑液包(かつえきほう)と言われるクッションのような存在があります。液体が入った平らな袋で、運動時に起きる衝撃を吸収してくれる組織です。股関節の他にも肩・肘・膝・かかとなどにもあります。

この滑液包の炎症も併発してしまうと、痛みが出やすくなります。

内側型

腰椎から大腿骨までをつなぐ「腸腰筋」が、大腿骨や骨盤に引っかかって起きる弾発股を内側型と呼びます。このタイプはどこで音が鳴っているのかわかりにくいことが多いです。
外側型に比べると、発症する割合はまれです。

弾発股の原因とは?

弾発股が起きる原因には下記のようなものが挙げられます。

オーバーユース(使いすぎ)

最も多い原因は股関節のオーバーユース(使い過ぎ)です。スポーツで痛めたり、体を酷使する仕事の方に多く見られます。

【どんなスポーツに発生しやすいの?】
・ランニング…走ると股関節が繰り返し曲げ伸ばしされます。特に長距離ランナーに発生しやすいです。
・バレーボール…股関節の屈伸運動であるジャンプが多いため。
・ダンス、バレエ…柔軟性が高く、足を大きく動かし頭の上まで持っていくなど、通常とは異なる動きが原因に。

筋力の低下
骨盤を支えている股関節周辺の筋力が低下すると、体に歪みが生じて弾発股が起きる場合があります。
残念ながら、年齢とともに筋肉量は減っていきます。激しいスポーツをしていないのに弾発股になってしまった場合は、加齢による筋肉量低下が原因かもしれません。
また、運動不足で筋力が弱ってしまうケースもあります。

骨盤の歪み、姿勢の悪さ
骨盤の歪みも原因の1つです。骨盤が歪んでいると股関節が圧迫され、筋肉が硬くなります。この筋肉についている腱が骨に引っかかりやすくなり、弾発股が起こるのです。
骨盤の歪みは姿勢の悪さや癖が原因のことも多いので、猫背の方や椅子に座るときに足を組む癖がある人は注意しましょう。

股関節の変形
何らかの理由で股関節が変形した場合、その箇所に靭帯や腱が引っかかりやすくなります。このケースは、一度病院を受診することをおすすめします。

弾発股を予防するには

スポーツのやりすぎには要注意です。
逆に加齢や運動不足で筋力が低下している方は、適度な運動を心がけましょう。日常生活に筋トレやストレッチを取り入れるのもおすすめです。

普段から姿勢が悪い方は、正しい姿勢を意識して生活してみましょう。

正しい姿勢をキープすることが骨盤の歪みの予防になり、ひいては弾発股の予防にもつながります。

弾発股になってしまったら

やはり気になるのは対処方法ですよね。
痛みがあって、激しいスポーツをされていた場合は、一旦止めて安静にしてください。
たいていの場合は、消炎鎮痛剤などの服用と安静でおさまります。ただし少しおさまったからといって、急いで運動を再開するのは禁物です。しっかり回復するまで休まないと、また再発してしまいますよ。急がば回れの精神で、ゆっくり休養をとりましょう。

痛みがない場合は、つい放置したくなってしまうかもしれません。ですが、そのままにしておくといずれ痛みが発生するリスクが高まります。股関節は歩くときに欠かせない、とても重要な部位です。痛くなるとのちのち大変です!不調を感じたら、早めに対処しましょう。

対処方法としては、骨盤や股関節周辺の筋肉へのアプローチが有効です。
特に骨盤矯正は弾発股だけでなく、腰痛や肩こり、冷え性など全身の不調にも効きます。
体が歪んでいると股関節以外にも様々な悪影響が起こります。一度、ご自身の骨盤が歪んでいないかチェックしてみると良いでしょう。

当院でのアプローチ

当院では初回にAI検査を導入しています。
体の歪みを数値化し、どのくらい本来の姿と離れているのかを確認することができるのが強みです。その結果を元に、パーソナルなストレッチや整体をご提案いたします。
また、機器に頼らない完全手技で、痛みの出にくい健康的な体を手に入れていただくことが最終目標です!

弾発股についても、骨盤の歪みや硬くなった股関節周辺の筋肉にアプローチすることによって、不調の解消につなげます。「ボキボキ鳴って痛い!」という整体ではなく、優しい施術ですので、安心してご来院ください。

まとめ
歩くと股関節から音が鳴る、弾発股。最初は音だけで痛みはありませんが、放っておくと痛みが発生する可能性が高くなります。

原因はスポーツなどによる股関節の酷使であることが多いですが、骨盤の歪みや筋力低下の場合も。いずれにせよ、不調を感じた段階で早めに対処することが肝心です。
股関節は歩くのに欠かせない、とても大切な体の一部です。スポーツや日々の生活を楽しむためにも、我慢せずにしっかりとケアをしましょう!

新宿院 中山莉奈

NAORU整体 新宿院

【資格】
鍼師(国家資格)、灸師(国家資格)
中部、関東エリアで鍼灸マッサージ、矯正、機械治療、往診、美容施術を行う接骨院、整体院を経験。

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