腱鞘炎は冷やす?温める?状態に合わせた対処法を解説します
2023年07月12日
慣れない育児や毎日の家事、仕事が原因で起こる腱鞘炎ですが、痛みを和らげようと試みるものの、「冷やすのか温めるのか」どちらのケアが良いのかわからないこともありますよね。
結論からお話しすると、状態に応じてはどちらも正解です。
冷やすほうが良い時もあれば、温める方が良い時もあります。
今回の記事では、腱鞘炎の症状と原因、状態に適したケア、冷やし方と温め方について解説します。
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Contents
腱鞘炎とは?
まず腱鞘炎とは、手首にある腱鞘に起きる炎症です。腱鞘炎になると、手首の外側、親指側に痛みを感じるようになります。
特に親指を使う時に痛みを感じやすいところも、腱鞘炎の特徴です。
症状が悪化するにつれ、親指を使わなくても痛みを感じるようになり、さらには熱感や腫れも目立ちやすくなります。
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腱鞘炎の原因
腱鞘炎の原因で最も多いものは、いわゆる使い過ぎ『オーバーユース』です。
腱鞘は本来、炎症や問題が起きにくい場所だと考えられています。
腱鞘の内部はツルツルとした構造になっており、何らかの動作で腱が引っ張られても摩擦が起こることはめったにありません。
しかし、腱を引っ張る頻度が極端に多ければ摩擦の頻度も増え、炎症が起こりやすくなってしまいます。
その原因は、育児や家事・仕事で、
「赤ちゃんを抱っこする動き」
「調理で重い鍋やフライパンを持つ動き」
「重い物を持つ仕事」
などは、意外にも手首に負担をかけています。
その負担が腱鞘にまで及び、痛みや炎症に繋がり、現在ではスマートフォンの使い過ぎで腱鞘炎になる方も少なくありません。
私たちが考えるより身近な症状になってきたからこそ、腱鞘炎には気をつけたいものですね。
腱鞘炎は冷やす?温める?適切なケア法
腱鞘炎をしっかりと改善するには専門家のサポートが必要ですが、セルフケアで痛みや腫れ、動かしづらさを緩和させることも可能です。
ここで多くの方が迷うのは「冷やすか温めるか」ですが、腱鞘炎が急性期にあるか慢性期にあるかで、どちらを選ぶかが変わってきます。
腱鞘炎の急性期と慢性期
腱鞘炎には、症状が出始めた時の急性期と落ち着いてきた時の慢性期、2つのステージがあります。
急性期は、腱鞘炎の症状が顕著に出ている時期で、炎症と腫れが強く、動かすと痛みを感じるという特徴があります。
反対に慢性期は急性期ほど強い症状を感じることはありませんが、動かす時に突っかかり感を覚えるという特徴があります。
腱鞘炎の痛みを和らげるには、急性期と慢性期のそれぞれに合わせたケアが必要です。
急性期は炎症が強い時期であるため温めるケアは向かず、炎症を抑える目的で冷やすケアが適切ですが、反対に慢性期にかかったころには、血行を促進して回復を早めるためにも温めるケアが選ばれます。
もし腱鞘炎のケアで迷っているなら、「今はどのような症状が出ているか?」を確かめてみると良いでしょう。
腱鞘炎になった時の、冷やし方と温め方
腱鞘炎のケア方法がわかってきたところで、冷やし方と温め方について解説します。
それぞれ適切な方法でケアを行いましょう。
冷やし方
急性期の腱鞘炎をケアするには、氷嚢(ひょうのう)や氷水を使った方法がおすすめです。
氷嚢を用意するには、ドラッグストアや100円均一ショップのもので構いません。
氷嚢の中に氷と少しの水を入れ、中の空気を抜き、患部に直接当てましょう。患部が冷え、炎症が楽になっていく様子がわかります。
氷水を使った方法では、氷水用の袋があるのが理想的ですが、なければビニール袋でも十分に代用できます。袋またはビニール袋に氷と少しの水を入れ、氷嚢と同じように中の空気を抜き、縛って密封します。その後は患部に当てて、炎症を鎮めましょう。
氷嚢でも氷水でも、冷やす時間は15分が限度です。
時間が長すぎると凍傷に繋がり、新たな症状を作ってしまいます。
冷やし足りないと感じている場合は、最初に冷やしてから1~2時間以上の間隔を空け、再度ケアしましょう。
温める方法
腱鞘炎が慢性期に差し掛かったら、なるべく患部を温めて回復を促します。
患部を温めるには、入浴と使い捨てカイロがおすすめです。
入浴は簡単にできるうえ、患部を含め全身を温められるため、夏の暑い時期でもしっかりと湯船に浸かりましょう。
おすすめの入浴方法として40度前後の温度にとどめ、お湯が熱すぎないように気をつけながら10分から15分ほど入浴すると、十分な効果が得られます。
使い捨てカイロで温める時には、貼らないタイプのカイロを用意します。
患部や周辺辺りで使い捨てカイロを持ち、そのまましばらく過ごしましょう。
持っているだけでも心地よく、時間がたつにつれて患部の状態が良くなっていきます。
腱鞘炎からの回復をスムーズにするには?
以上、腱鞘炎になった時の冷やす方法と温める方法について解説しました。
どちらも難しい道具を必要とせずすぐにできるので、ぜひケアを始めましょう。
なお、腱鞘炎からの回復を早めるためには、以下のポイントにも注意する必要があります。
ポイント|①症状が悪化したらすぐ止める
今回の記事では、急性期には冷やし、慢性期には温めると解説しましたが、独自で判断してケアして悪化するケースもあります。そのような時は無理をせずにケアをやめましょう。
不適切なケアを続けていても良くなることはなく、悪化する一方です。
少しでも違和感を覚えたら、すぐにでもセルフケアを終わらせましょう。
ポイント|②医療機関を受診する
腱鞘炎からスムーズに回復するには、自分だけの判断ではなく、専門家からの見解が必要です。
腱鞘炎になっているかどうか、急性期または慢性期にあるのかを確かめるためにも、不安に感じているのなら医療機関を受診しましょう。
検査や診断の結果、腱鞘炎の有無や状況についての説明をしてもらえます。
ポイント|③整体を受ける
医療機関では腱鞘炎に対し、薬物療法や注射、状態がひどければ手術などの方法を選択します。それらの方法も必要ではありますが、時に根本的な解決策にならないケースが多いです。
そんな時は、整体を受けてみましょう。
腱鞘炎には手指の使い方はもちろんのこと、肩甲骨や背中など身体のゆがみが関わっていますが、それらを改善できるのが、整体です。
身体のゆがみが整うことで手指への負担が軽減され、回復はもちろん腱鞘炎になりにくい状態に近づけます。
NAORU整体院グループでは、腱鞘炎への施術も得意としており、AI検査によるデータを施術に活かし、皆様の状態に合わせた施術を行いますので効果も非常に高いです。
「整体と腱鞘炎は関係がないと思っていたけれど、楽になった」
「ほかの症状も良くなった」
と、患者様からも喜ばれています。
腱鞘炎にお悩みの方は、ぜひNAORU整体院グループにご相談くださいね!
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腱鞘炎は冷やす?温める?状態に合わせた対処法
腱鞘炎の悩みがあると「1日でも早く回復したい」という思いから焦ってしまいますが、今回の記事を参考に、時に専門家の力を借りつつ、スムーズな症状改善を目指しましょう!
特に、急性期は炎症を抑える目的で冷やすケアが適切で、反対に慢性期は血行を促進して回復を早めるためにも温めるケアが選ばれます。
氷嚢で冷やしたり、ゆっくりと湯舟に入ることで腱鞘炎の痛みを和らげられます。
なお、独自で判断してケアして悪化するケースもあるため、そのようなときは無理をせずにケアをやめることも大切です。
適切なケアを行って腱鞘炎の悩みを解決しましょう。