肉離れの原因とは?応急処置と対策
2022年07月22日

スポーツをしていると、さまざまなケガに直面することがありますが、その中でも特に多いのが「肉離れ」です。突然の激痛や、思うように動けないもどかしさに加え、「試合に出られないのでは…」「大会が近いのに」といった不安も押し寄せます。
では、なぜ肉離れが起きてしまうのでしょうか?また、万が一肉離れになったとき、どう対処すれば良いのでしょうか?
この記事では、肉離れの原因や応急処置、予防策について詳しく解説します。
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Contents
スポーツ中に肉離れ?

スポーツしていると、様々なケガに見舞われます。
肉離れは痛いだけではなく、身体を普段通りに動かせないもどかしさもあります。
「試合を休まなければいけない」「大会前なのに、試合に出られなくなる」といった不安にもかられます。
どういった原因で肉離れになってしまったのか。そして、いざ、肉離れになってしまった時の対処法や予防法など、知っているのと知らないとでは大きな差がある事を、ここでお伝えしようと思います。
▷ふくらはぎに肉離れができた!早く回復するコツと注意点を解説します
肉離れの状態をチェック

スポーツ中に急激な動きにより、筋肉が断裂してしまう事を「肉離れ」と呼んでいますが、正式名は「筋断裂」「筋挫傷」と言い、主に足の筋肉、繊維、筋膜にダメージを受けます。
肉離れを起こすと激痛が走り、それ以上、スポーツが続けられなくなります。時には「プチッ」と音が聞こえるほどで、ふくらはぎや太ももに起こります。
・激しい痛み
・腫れや凹み
・内出血
これらのように、肉離れはくぼみや変色、激痛を生じます。よく、「ふくらはぎがつる」事を「肉離れ」だと勘違いされる方もいらっしゃいます。
ふくらはぎがつる事と肉離れは別の物です。
肉離れ
・急激な動作で起こる「筋肉の断裂」
・力が入らない
ふくらはぎがつる

・脱水や筋肉疲労で起こる「筋肉のけいれん」
・筋肉が必要以上に収縮するので、力を抜けない
他にも、筋膜炎は肉離れとよく似た状態になります。
筋肉の使い過ぎで、筋肉の膜が固くなり、炎症を起こしています。腰や背中、足の裏などに痛みを感じます。特に、ランナーに多い足底筋膜炎はMRIなどで判断が可能です。
ふくらはぎや太ももの激痛は、「力が入るかどうか」で判断するのも1つの案です。ですが、決して無理しないように。些細な事、不安な事があれば、NAORU整体院へご相談ください。
肉離れになる原因は?
急激な動作
高くジャンプした際の着地、あまり筋肉がほぐれていない状態でのダッシュなど、急な動作で筋肉に大きな負荷がかかると、肉離れを起こしやすい状況となります。
ゆっくりとした動きなら問題はありませんが、瞬間的に強い力が必要とする動きには注意が必要です。
柔軟性の低下

運動不足や長時間の同じ姿勢は筋肉が固まりやすく、柔軟性が低下します。このような状態も肉離れを起こしやすく、適度なマッサージやストレッチを怠ると、疲労がどんどん蓄積されます。
疲労が積み重なると本来のパフォーマンスもダウンし、ケガに繋がる可能性も高くなります。
▷風呂上がりストレッチおすすめ4選!期待できる効果や注意点も紹介
筋肉疲労

スポーツ前の柔軟も大切ですが、スポーツ後のケアもとても大切です。例え、サッカーなど下半身の筋肉をたくさん使うスポーツであっても、上半身の筋肉を全く使わない訳ではありません。
大切なのは、全身の筋肉疲労をしっかり取り除く事です。全身の疲れを取り除かないと疲労物質は溜まる一方です。
そうなると、全身の疲労も抜けにくくなり、本来のパフォーマンスも発揮出来ず、肉離れを引き起こす原因にもなります。
筋肉のアンバランス差

筋力アップの為のトレーニングもアンバランスな鍛え方をしてしまうと、左右どちらかの筋肉に不均衡な負荷がかかります。これも、肉離れの要因となります。
元々、運動や筋トレが苦手の方は身体の動きや姿勢を支える筋肉が弱まっています。
これから、健康のために運動しようかなとお考えの方は特に、スポーツを始める事前準備として必要最低限の筋肉をつけることが、肉離れを起こさないためにも必須です。
ウォーミングアップ不足

身体を動かす事前準備として、ウォーミングアップは大切です。これは、肉離れだけではなく、他のケガに繋がる可能性があるからです。
入念なウォーミングアップは筋肉をやわらげ、身体を活発にさせるものですが、それだけではなく、筋肉が充分な活動を出来るように、血流を促し筋肉自体の温度を上げていきます。
寒い日、そこそこのウォーミングアップで身体を動かすと、寒さで硬くなっている筋肉が激しい身体の動きについていけません。負担に耐え切れず、肉離れやケガの原因となります。
知っていて損はない、応急処置

RICE処置をご存じでしょうか。肉離れ以外にも、捻挫や打撲で活用できる応急処置です。
応急処置を知っているのと知らないとでは、雲泥の差。肉離れの早期回復に繋がります。
- 安静(Rest)
患部をタオルや添え木など当て、固定します。必ずしも寝て安静にしないといけない訳ではなく、むやみに動かし、今以上に炎症を拡げないためです。 - 冷却(Icing)
氷や氷のう、保冷剤などで患部を冷やし、体温を下げます。毛細血管が収縮し、内出血や腫れ、痛みが抑えられます。 - 圧迫(Compression)
テープなど巻き、患部を圧迫します。最小限に腫れや内出血を抑えます。 - 挙上(Elevation)
心臓より高い位置に保ちます。血液は心臓に向かって流れるので、内出血や腫れを防ぎます。また、患部の下にクッションや畳んだ毛布などを敷くのも良いでしょう。
冷やす時、ここに注意して!
炎症を抑える目的で冷やすのは良いですが、冷やし過ぎは凍傷になる恐れがあります。
冷やす時間は20~30分ほど。20~30分経過後、冷やすのを一旦休みます。痛みの状態を確かめ、まだ痛みが続くような場合は再度冷やし、様子をみます。
氷や氷水はビニールに入れ、ピンポイントで冷やします。また、冷たすぎる場合は、タオルなどでくるんで調整します。
お風呂は入っても良い?

入浴は血行を促します。痛みや腫れが悪化する場合があるので、肉離れの様な炎症が強い場合は、湯船に浸かることは控えます。
汗や汚れが気になる場合は、シャワーのみにしてください。その場合、患部を温め過ぎてはいけません。
飲酒も禁物です。アルコールが身体に入ると、体温が上昇します。お風呂と一緒で、炎症が増す場合がありますので、肉離れした当日から、しばらくの間は飲酒を避ける方がベストです。
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温めるほうが良いの?冷やした方が良いの?
当院でも、「冷やすの?」「温めるの?」とタイミングをよく聞かれます。冷やす・温める、それぞれの作用を覚えておくと、日常の様々な場面で役立ちます。
*冷やす場合
・急激な痛みや腫れがある場合(肉離れ・捻挫・打撲など)
・冷やして患部の炎症や腫れを抑える目的
*温める場合
・血行の悪さによる痛みや、筋肉の使い痛みなど慢性的な場合(肩こり、腰痛など)
・温めて、血流を促し、痛みをやわらげる
*今日のポイント
・肉離れの原因は、筋力不足や左右のバランスさなど様々なものがある
・肉離れ予防には、入念なストレッチ
・RICE処置は肉離れが起きた直後の応急処置
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