自律神経の乱れで肩こりが起こる?原因と整えるためのケア方法を解説
2023年09月25日
肩こりと言えば、肩周りや首、背中の筋肉の緊張が原因だとされていますが、自律神経の乱れが関わっているケースも少なくありません。
そして自律神経の不調は現代人に多い悩みであり、なるべく早くの対応が必要な問題でもあります。
今回の記事では、自律神経の乱れと肩こりの関係性・自律神経が乱れる原因・改善するための方法について解説します。
筋肉をほぐしても肩こりがなかなか良くならない方は、ぜひ今回の記事を役立ててくださいね!
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Contents
自律神経と肩こりの関係とは?
「自律神経の乱れが肩こりに影響する」と聞いても、はじめのうちはあまりピンとこないかもしれません。
そこで、自律神経の仕組みと肩こりに繋がる理由についてお話しします。
自律神経とは
まず自律神経とは、脳の視床下部から全身に届いている末梢神経の1つです。血流の循環や消化・吸収、暑さや寒さに対する体温のコントロールなど、24時間体制で機能しています。
自律神経は、交感神経と副交感神経から成り立っています。交感神経は日中の活動時に優位になり、仕事や勉強、パフォーマンスなどをしている時に役立つ神経です。
それに対して副交感神経は、休息時や就寝時に優位になり、疲労回復や心身のリラックス、落ち着きなどに働きかけます。
自律神経の乱れが肩こりを引き起こす理由
交感神経と副交感神経はどちらが良くて悪いというわけではなく、2つのバランスが取れていてこそ私たちの心身の健康が保たれることから、両方とも必要なものです。
しかし、何らかの原因で交感神経が優位になり過ぎ、副交感神経の働きが弱まると、結果として肩こりに繋がってしまいます。
交感神経が優位になる時には心拍数が上がって血管が収縮され、副交感神経が優位になる時は心拍数が下がって血管が拡張されます。しかし、交感神経が優位になり過ぎてしまうと副交感神経が働けなくなることは避けられません。これにより、身体の代謝や血行が悪くなり、肩こりが起こりやすくなるのです。
つまり、「交感神経が優位になるのが良くない」とするよりは「交感神経が働き過ぎ、副交感神経の出番がない」ことが悪いと考えるのが適しています。
自律神経が乱れる原因
自律神経の乱れがなぜ肩こりを引き起こすのか、イメージがつかめてきたでしょうか。
ここからは、自律神経が乱れる原因についてお伝えします。
原因|①ストレス
自律神経が乱れる最も大きな原因の1つが、ストレスです。
職場の人間関係や毎日のプレッシャーなどでストレスを受けた時、交感神経が活性化されます。これによってストレス下でも呼吸や血行が支えられるため、それ自体は必要で有意義な反応です。
しかし、その状態が長期にわたって続くと、心身の許容範囲を超えてしまい、自律神経が乱れます。
交感神経の働き過ぎによる自律神経の乱れは副交感神経の機能低下に直結し、「休みたい時に休めない」「活動時に本来の力を発揮できない」など、健康だけでなく日常生活にまで支障をきたすようになります。
原因|②気温・季節の変化
暑い夏や寒さが厳しい冬、季節の変わり目、天候不順の日に体調を崩したことはある方は多いでしょう。その理由は、天候や気温の変化による自律神経の体温調節機能から来ています。
暑さや寒さ、湿度の変化などを感じた時、例えば暑ければ体温を下げ、寒ければ体温を上げるというように、自律神経が働いて体温を調節します。どのような環境でも目立った影響を受けないよう、身体が守ってくれているのです。
それでも、その動きが度を越えると対応は難しくなり、自律神経が乱れてしまいます。
加えて、季節の変わり目は新生活や学校卒業、就職など、生活環境も変化する時期です。
身体も心もストレスを抱えやすくなるからこそ、いつもよりも自分をいたわって過ごしたいものですね。
原因|③ホルモンバランスの変化
一般的に、女性は女性ホルモンの働きによって体調が崩れやすいため、男性よりも肩こりに悩みやすいと考えられています。
女性ホルモンでよく知られているものは、エストロゲンとプロゲステロンです。エストロゲンは生理後や排卵前に分泌され、セロトニンの働きを支え、美容や健康に良いとして知られています。
プロゲステロンは生理前や妊娠中に優位になり、安全な妊娠や生理を助けるためのホルモンではあるものの、イライラ感や血行不良、便秘などの原因になることもあります。
これが原因で、生理前や生理中、妊娠中、さらにはエストロゲンの分泌が低下する更年期に肩こりが出るケースがとても多いです。
自律神経の乱れを改善するには?
自律神経は肩こりだけでなく、身体的にも精神的にも多くの不調をもたらします。
「体調面での理由が見当たらないのに、良い調子で毎日を過ごせない」という方は自律神経の乱れが考えられますので、以下のポイントで改善しましょう。
ポイント| ①ストレスを解消する
自律神経の乱れにはストレスが深くかかわっており、また私たちはただでさえストレスの多い生活を送っています。
そのため、自律神経の乱れによる肩こりを改善するなら、手始めにストレス解消を心がける必要があります。
とはいえ、忙しい毎日でストレスフリーな生活を送るのは非常に難しいと思われますので、少しでも時間を見つけてリラックスしましょう。
いつもよりゆっくり時間をかけて入浴する、いつもより早く就寝する、緑に触れるなど、ちょっとしたことで構いません。
可能であればリラックスする日を設けておくことで、セルフメンテナンスが簡単になります。
▷副交感神経を優位にする方法!高める食べ物・飲み物やメリットを紹介
ポイント|②物事の見方や考え方を見直す
自律神経の乱れを正すにはストレス解消も大事ですが、ストレスの大元となる自分自身の考え方を変える必要もあります。
誰しも、悩み事や問題、辛いことを抱えながら生きているものです。
そんな時には視野が狭まり、1人で抱え込んでしまいがちですが、時には信頼できる家族や友人に相談してみてはどうでしょうか。視野が広がり、考えがポジティブに開けていくかもしれません。
また、頑張りすぎている自分自身を認めてあげることも大事です。私たちはいつも、自分自身で思うよりも頑張っています。
張り詰めた糸を緩めてあげることで、心も身体も楽になり、自律神経も整っていきますよ。
ポイント|③整体を受ける
頑張っている自分自身をいたわり、健康体に戻るためには、整体もおすすめです。
整体は名前の通り、身体を整える効果があり、筋肉の緊張緩和や睡眠不足の改善、姿勢矯正などに役立ちます。もちろん自律神経も適切に働くようになり、肩こりが根本から改善されます。
NAORU整体院グループでは、身体のゆがみに注目した施術で、お客さまからも好評です。
「ストレスを抱えずに過ごせるようになった」
「肩こりが楽になった」
と、皆さまから喜ばれています。肩こりを改善したい方は、ぜひご相談くださいね!
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自律神経の乱れで肩こりが起こる?原因と整えるためのケア方法まとめ
肩こりになると、主に筋肉の緊張や姿勢の悪さが注目されますが、自律神経の乱れも大いに関係しています。
リラックス時に働く副交感神経が弱まり、血行不良や身体の興奮状態が続いてしまうためです。その背景には、日常生活におけるストレスや気温の変化、女性ホルモンの動きなどがあります。
自律神経の乱れによる肩こりは、自律神経のケアで改善することが理想的です。
心を緩めてリラックスする、ストレスの原因に気づく、整体でプロのサポートを受けるなどで、自律神経をしっかりと整えていきましょう。