炎症を抑えるにはアロマオイルが良い?効果と使用法・注意点を解説

2024年02月28日

新宿院 中山莉奈

NAORU整体 新宿院

【資格】
鍼師(国家資格)、灸師(国家資格)
中部、関東エリアで鍼灸マッサージ、矯正、機械治療、往診、美容施術を行う接骨院、整体院を経験。

アロマオイルを使って心身の健康に働きかける『アロマテラピー』は、今や一般的に注目度が高まっています。

そんな中、「炎症を抑えるためにも、アロマオイルは効果があるの?」と思うこともあるでしょう。確かに炎症の抑制に役立つアロマオイルは存在しますが、しっかりと効果を実感するには選び方や使い方に注意する必要があります。

今回の記事では、アロマオイルの効果と炎症を抑えるために良い種類や使用するうえでの注意点について解説します。

アロマオイルの効果とは?

アロマオイルと炎症抑制の関係性についてお話しする前に、アロマオイルの効果について押さえておきましょう。

主にリラクゼーションとして利用されるアロマオイルには、想像以上の効果があります。

アロマテラピーとは?

アロマオイルと花・キャンドル

まずアロマテラピーとは、植物から抽出した精油を使い、香りによって心身の健康状態を整える方法です。1928年にフランスの化学者であるルネ・モーリス・ガレットによって生み出されました。

日本でも内閣府公認の『公益社団法人 日本アロマ環境協会』が存在し、今では健康に役立つ方法として普及しています。

このような背景を考えると、アロマテラピーは最近になって広まったイメージが強いですが、アロマの香りを用いたケア文化そのものは紀元前3000年前から存在したとも考えられています。

アロマオイルの効果

アロマオイルは、厳密に言うと医療行為としては見なされていません。

あくまでも「心身のリラックスに働きかけ、痛みや不調の緩和または軽減を促し、毎日の生活をより快適にするためのケア」として捉えられています。

医療機関で処方される薬や治療、整骨院や整体院で行われる施術と比較すると、医学的に十分な効果が期待できるとは言い切れないでしょう。

しかしアロマオイルには、

  • 心を落ち着かせる
  • 自律神経の乱れを整える
  • 集中力向上や心の落ち着きを助ける
  • 睡眠の質を高める
  • 不安やうつを鎮める

など、アロマオイルだからこその効能を持ち合わせています。また、痛みや不調から回復するには精神的な落ち着きはとても重要であり、アロマオイルはその効果が非常に高いです。

医学的な治療やケアと併用しつつ、アロマオイルも取り入れるのが良いでしょう。

炎症を抑えるアロマオイル

今回の記事でお話しする炎症とは、筋肉と皮膚・関節です。

それぞれの炎症への効能と効果的なオイルについて説明します。

筋肉痛の緩和に効果的なアロマオイル

筋肉痛

筋肉痛とは、以前は運動によって疲労物質『乳酸』が溜まることが原因とされてきましたが、現在では筋肉にかかる負荷による筋繊維の損傷だと考えられています。

傷ついた筋繊維を修復するために炎症が起こり、それが痛みや熱感につながるのです。

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このような炎症を抑えるには、抗炎症作用や鎮痛作用、冷却作用に優れたアロマオイルがおすすめです。

具体的に選ぶとすれば、ローズマリーやラベンダー、ペパーミントやウィンターグリーンが良いでしょう。ローズマリーは筋肉の弛緩や鎮静に役立つとされ、ラベンダーは痛みや炎症への治療に使われることもあります。

ペパーミントとウィンターグリーンは湿布の成分に使われるほど冷却作用に優れています

皮膚の炎症を抑えるアロマオイル

肌の痒さに悩む女の子

アロマオイルは鎮静作用や炎症の緩和、リラックス効果に優れていることから、アトピー性皮膚炎や失神に悩んでいる方にもおすすめです。

例えばラベンダーは鎮静作用が高いことから、心のリラックスや血行促進、リンパの流れの改善に役立ち、肌荒れによるイライラ感を鎮めてくれます

肌荒れは心の余裕も左右することを考えると、ストレスによって肌荒れができてしまう方はぜひ試してみましょう。またティーツリーに炎症抑制や感染症を防ぐ効果に優れ、カモミールローマンは肌荒れや乾燥肌のケアに向いているアロマオイルです。

関節炎の緩和に役立つアロマオイル

関節炎とは、過度な運動やリウマチ、ウイルス感染によって関節内に炎症が起こっている状態のことです。この場合、アロマオイルでケアをするなら抗炎症作用や鎮痛作用、血流促進効果に富んだものを選びましょう

ラベンダーとペパーミントは抗炎症作用と鎮痛作用に優れ、様々な悩みの解消に活用されています。もちろん関節炎の抑制にも働きかけ、じんわりと楽になると気づけるでしょう。

血流促進効果を期待するならジンジャーやマジョラムも使うことをおすすめします。

アロマオイルの使い方と注意点

以上、筋肉痛や皮膚の炎症、関節炎の抑制に効果的なアロマオイルをご紹介しました。

次からは、アロマオイルの使い方と注意点をお伝えします。

使い方

アロマオイルで炎症を抑えるには、冷湿布や温湿布、アロマバスがおすすめです。

冷湿布は、急性の関節炎や痛みに向いています。洗面器に張った冷たい水にアロマオイルを1~2滴落とし、よくかき混ぜてからタオルをつけ、患部に10分ほど当てましょう

慢性的な痛みや腫れ、炎症が目立つ場合には、冷たい水の代わりにお湯を使うと温湿布のような使い方ができます。

アロマバスを使う場合には、浴槽にアロマオイルを数滴落とし、かき混ぜてから入浴します

10分から15分ほどしっかりとお湯に浸かることで、リラックス効果も得られ、炎症の抑制がスムーズになるでしょう

注意点

注意点

アロマオイルは天然の植物から抽出されているため、基本的には身体に優しい成分と言えますが、すべてのケースにおいて安全性が高いわけではありません。

特に妊娠中の方や妊娠初期の方、敏感肌の方は、アロマオイルでのケアが適さないケースもあります。

そのため、妊娠初期から後期、敏感肌の方はなるべくアロマオイルは避け、身体に負担の少ないほかの方法で炎症を抑えるようにしましょう。

炎症を抑えるにはアロマオイルが良い?効果と使用法・注意点を解説:まとめ

アロマオイルは医療機関で処方される薬や専門的な治療には及びませんが、痛みや不調の解消や炎症の抑制には役立つ方法です。数千年前から愛されてきた方法を、ぜひとも日常生活にも取り入れたいものですね。

アロマオイルで炎症を抑えるには、筋肉や皮膚、関節と、部位に合わせたオイル選びが大事なポイントです。推奨されている使い方を守り、また適さない時期や体質の場合には避け、上手にアロマオイルと付き合っていきましょう。

なお、NAORU整体院グループでも痛みや不調の改善に対応しています。心身の不調や痛みを感じている方は、ぜひお近くの整体院にご相談くださいね!

新宿院 中山莉奈

NAORU整体 新宿院

【資格】
鍼師(国家資格)、灸師(国家資格)
中部、関東エリアで鍼灸マッサージ、矯正、機械治療、往診、美容施術を行う接骨院、整体院を経験。

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