交通事故後のむち打ち症状から回復するためには?

2022年03月4日

新宿院 中山莉奈

NAORU整体 新宿院

【資格】
鍼師(国家資格)、灸師(国家資格)
中部、関東エリアで鍼灸マッサージ、矯正、機械治療、往診、美容施術を行う接骨院、整体院を経験。

毎日どこかで起こっている交通事故。
決して遭いたくはないですが、自分が気を付けていても巻き込まれてしまうケースもありえます。

また、幸いにも大きなケガはなく大丈夫だと思っていても、後から症状が出てくる可能性があるのが交通事故の怖いところ。

特に、事故後に首の痛みやめまい、吐き気などを感じるようになった方は要注意です。
むちうちになっているかもしれません。

むちうちとは ?

首に強い衝撃がかかると、頸椎や周辺の神経、筋肉などを痛めます。
そのために起きる不調全般が、むちうちです。

交通事故由来で起きることの多い不調ですが、高所からの転落や激しいスポーツが原因で起こる場合もあります。交通事故に限らず、首に強い衝撃を受けたときはむちうちになるかもしれないと覚えておくと良いですね。

むちうちの症状

では、むちうちになると、どのような症状が出るのでしょうか?
下記に代表的なものを挙げます。

・首の痛み ・首が回らない ・肩や背中のこり ・めまい
・頭痛 ・吐き気 ・しびれ ・倦怠感、だるい
・耳鳴り ・眠れない

こんなにあるの?というくらい多岐にわたっていますよね。
それほど首は全身に関係する重要な部位だということです。
もちろん、むちうちでこれら全ての症状が出るわけではありません。ただし、複数の症状が出る可能性は十分あります。

また、肩こりや頭痛など、普段でもなりやすい症状も含まれていることにお気づきでしょうか。
つまり、不調が起きても、むちうちと気づかずに見過ごしてしまうケースも大いにありえるのです。

最初に見過ごしてしまったために症状が悪化し、のちのち日常生活に支障が出てしまう方もいらっしゃいます。
大切なのは、放置せずに素早く対処することです。

むちうちは早めの対応が肝心です!

では、具体的にどのように対処したら良いのでしょうか?
ポイントは自己判断をしないこと。特に交通事故に遭ってしまったときは、目に見える不調がなくても、とにかく病院に行きましょう。

なぜなら、事故直後は痛みがなかったのにもかかわらず、後からむちうちの症状が出てくるケースが多いからです。

事故に遭ってすぐは気が動転して興奮状態です。一時的にアドレナリンが多く分泌され、痛みを感じにくくなります。ですが、これは痛みが隠れているだけ。大丈夫だと思ってそのまま放置していると、落ち着いたときに本来の痛みが現れます。
時間差で痛みが来たように勘違いしてしまいがちですが、実は痛み自体に気づいていなかっただけなのです。

そもそも、骨折ですら小さなものであれば気づかないケースもあります。病院の整形外科ではレントゲンやMRI検査が受けられますので、まずは骨に異常がないかを調べましょう。

もちろん、むちうちについても診断書を書いてもらうことができます。
ただし筋肉や神経の損傷は骨と異なり、レントゲンでは異常が見られずに「問題なし」とされることがあります。
もしもすでに痛みや頭痛、めまいなど気になる不調が出ていたら、ささいなことと思わず、きちんと医師に伝えてくださいね。

むちうちはいつまで続く?

気になるのが、むち打ちの症状がどのくらい続くかですよね。できれば早く解放されたいところです。

事故の程度や個人差はありますが、一般的には2~3ヵ月で回復します。ですが、中には半年以上かかってしまう方もおられます。

早めに対処すれば、その分回復も早いですが、ずっと放置して後遺症になってしまうと、長く症状に苦しめられることになります。
後遺症といっても重いものから小さなものまで程度は様々。肩こりや腰痛が慢性化したり、雨の日に首や手が痛むといった症状もあります。
やはり、早期の対応が肝心だと言えるでしょう。

むちうちの種類

実はむちうちは正式な病名ではなく、いくつか種類があります。それぞれの名前を覚える必要はありませんが、痛めた箇所によって種類が変わるのだ、と認識いただければと思います。

頚椎捻挫

むちうちの70%以上を占めると言われています。
首に大きな衝撃が加わったために、頚椎周辺の靭帯や筋肉が損傷した状態です。
首や肩の痛み・こり、頭痛といった症状が現れます。

バレ・リュー症候群

フランスのバレとリューによって発表された症候群です。
首の自律神経が傷ついた場合に起こり、頭痛・めまい・耳鳴り・倦怠感といった自律神経失調症の症状がみられます。

神経根症状型

頚椎が変形したり歪んでしまうことによって神経根が圧迫され、しびれやだるさなどが起きる症状です。後遺症になりやすいのが特徴です。

脊髄症状型

脊髄を損傷するパターンもあります。このケースでは、足のしびれや知覚障害などが起きます。ただし、むちうちというよりは、脊髄損傷として扱われることが多いでしょう。

脳脊髄液減少症

脳脊髄液が漏れ出し減少することによって不調が起きるケースがあることが、最近の研究でわかってきました。まだあまり解明されていませんが、主な症状は頭痛であると言われています。ただし、脳脊髄液減少症は頻繁に起こるものではありません。

むちうちから回復するには ?

脳脊髄液減少…なんて聞くとなんだか怖くなってしまいますよね。ですが、多くは頚椎捻挫です。過度に心配しすぎず、とはいえ軽んじすぎず、医師の判断を仰ぎましょう。

診断後、炎症のひどい急性期を過ぎたら、整体によるアプローチも有効です。
交通事故後は、筋肉が過度に緊張していたり、体に歪みが生じたりしています。筋肉の緊張をほぐしたり、体の歪みを整えるのは、病院よりも整体の方が適しています。

交通事故専門の治療院もあります。うまく使い分けると良いですね。

ちなみに、NAORU整体院は交通事故専門ではありませんが、スタッフ全員が柔道整復師の国家資格を保有しています。

まとめ
交通事故やスポーツ中の衝突などで首に衝撃が加わることで起きる、むちうち。事故直後は痛みを感じにくいために、そのまま放置される方もいらっしゃいますが、後から症状が出るケースが多く見られます。自己判断せずに、まずは病院で診断してもらうことが大切です。
その上で、整体でのアプローチも検討すると良いでしょう。

事故に遭わないのが一番ですが、もしも遭ってしまったら、とにかく「放置しない」ことを心に留めておいてくださいね。

新宿院 中山莉奈

NAORU整体 新宿院

【資格】
鍼師(国家資格)、灸師(国家資格)
中部、関東エリアで鍼灸マッサージ、矯正、機械治療、往診、美容施術を行う接骨院、整体院を経験。

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