冷え性と冷え症の違いって?原因と対策

2022年05月26日

櫻井啓登

NAORU整体 太田院

帝京平成大学(千葉県)卒業
H.28年-R.2年 安心堂鍼灸接骨院  学生から高齢者まで幅広い年齢層の外傷、姿勢改善、首、肩、腰、膝の痛みなど様々な疾患の施術を行なってきました。
R.2-R.4 こうなん整骨院  急性・慢性疾患に対して一人一人に合った施術を行ってきました。
R.4 株式会社NAORUテクノロジーに参画

冷え性?それとも冷え症?

「冷え性なんです…」って仰る方の多くが女性で、当院にもカウンセリングすると、冷え性で悩まれている方がたくさんいます。女性は2人に1人の割合で身体が冷えており、男性も約3割の方が冷えで困っています。

冷えしょうには2つの漢字が使われているのをご存じでしょうか?
実は細かく言うと、「性」と「症」の字を使っています。

冷え性

西洋医学的な考えで、病気というものでも無いが、検査ではっきりと原因が分からず、「手足が冷たい」「ゾクゾクする」などといった、冷えの症状がみられる場合に、「冷え性」という漢字があてられます。

冷え症

こちらは、東洋医学的な考えのもと、「冷え」を解決しないといけない問題として捉え、手足だけの問題なのか?のぼせて下半身だけ冷えているのか?
またはお腹だけ冷えているのか?といった、原因を様々な角度から探り、アプローチしていきます。

冷え症と一言で言っても、様々な症状があり、あらわれる場所もみな違います。

ここでは、一般的に広く使われる「冷え性」について、書いていきたいと思います。

その温め方、合っていますか?

冷え性は先ほども書いた通り、冷え方も冷える場所も十人十色です。
手足の先が冷たくなる方、お腹が冷える方など色々…。

動画などSNSで広まっている人気の方法も、「ただ温めれば良い」ということでもありません。温め方が自分の身体に合っていないと、逆効果になってしまうケースもあります。

例えば、ストイックなダイエットが原因もあれば、ストレスが原因、冷たい飲み物やアイスの摂り過ぎが原因など、それぞれ違ってきます。

ご自分がどの冷え性タイプなのか、自分に合った対策で冷えを乗り越えていきましょう。

冷え性の原因

筋肉量が少ない

筋肉は人体の中で最大の熱を生む組織です。筋肉はポンプの様な役割を担っており、伸び縮みすることで、血液を身体の隅々まで送りだしています。

女性は男性よりも筋肉量が少なく、ポンプの力も弱いため、手足などが冷えやすいのは、末端まで血液が行き渡らないからです。

ホルモンバランスの乱れ

女性は男性と違い、月経・出産・閉経といったライフステージがあります。
そのため、ホルモンの影響を受けやすく、乱れやすい傾向にあります。ホルモンバランスが崩れると、自律神経も乱れ、体温調節が上手くいかず、冷え性になりやすい状況です。

冷えの感じ方は人それぞれですが、「生理中は特に冷える」「冷えるから生理痛がきつくなる」という女性も多く、また更年期に冷えがひどくなる方もいらっしゃいます。

ストレス

子供から大人まで、学校や仕事、家事などで、私たちは少なからずストレスを抱えています。

ストレスにさらされると、自律神経のバランスも崩れ、交感神経と副交感神経のスイッチがうまく切り替わらず、交感神経が優位な状態が長く続きます。すると、身体と心はずっと緊張状態。筋肉や血管も縮まり、冷え性となります。

生活習慣の乱れ

忙しさで朝食を抜いてしまったり、不規則な生活を送っていると体温が上がらない傾向にあります。

元々、人間の体温は早朝が一番低く、起床して朝ごはんを食べると急激に上がります。そして、お昼過ぎから夕方にかけて、ゆるやかに体温は上昇し、夜眠りやすくするため、段々と下がっていきます。

朝食抜きや生活習慣の乱れは、自律神経のバランスも崩れ、体温調節も乱れます。

あなたの冷え性のタイプは?

冷え性には大まかに分けると、4つのタイプがあります。

四肢末端冷え性

・手足、足先が冷たい
・お腹は冷えていない
・10代20代の若い女性に多い
・ダイエット中
・かかとの高い靴をよく履く

華奢な女性によくみられ、冷え性だけではなく、しもやけやニキビもできやすいタイプです。

<改善ポイント>
・ウォーキングや筋トレなど取り入れ、血行を良くする
・足湯や手浴で手足を温める
・規則正しい生活リズムを心掛ける
・プルーンやナツメ、クコの実などドライフルーツ、黒豆、黒ゴマ、ひじきなど黒い食材もおすすめ

内臓冷え性

・30代以降の女性に多い
・お腹は冷えるけど、手足は大丈夫
・ストレスを感じやすい
・むくみやすい
・生理痛が重い

隠れ冷え性ともいわれるこのタイプは、内臓が冷えている場合が多く、例えば、厚着しても何だかゾクゾクする、冷えるとお腹が痛くなるという方が多いです。

<改善ポイント>
・冷たい飲み物は避ける
・温かくて消化に良いものを摂る
・ストレス溜めないように、適度にリラックス
・規則正しい生活を心掛ける
・生姜やネギなど胃腸を温める食材もおすすめ

ほてり下半身冷え性

・足先は冷たく、手は温かい
・寒いのに、首から上は汗をかく
・イライラしやすい
・長時間座りっぱなしが多い
・生理痛が重い

このタイプは「上熱下寒(じょうねつげかん)」ともいわれ、上半身は温かいのに下半身が冷えるという、自分が冷え性だと気が付かない場合もあります。

<改善ポイント>
・半身浴や足湯で下半身を温める
・ウォーキングやスクワットなど意識して下半身を鍛える
・締め付けのきつい下着や洋服は着ない
・のどが渇いても、常温や温かい飲み物を摂る
・青魚、野菜、酢も血液の巡りが良くなるのでおすすめ

複合型、全身冷え性

・だいたい体温は36度以下
・貧血気味
・あまり汗をかかない
・朝起きるのがつらい

基礎代謝が低下している高齢者や華奢な女性に多くみられ、熱量が少ない為、全身を温められず、全体的に冷えています。無理なダイエットや生活習慣の乱れで体温が上げられない若い女性も増えています。

<改善ポイント>
・質の高い睡眠をとる
・ウォーキングなど軽めの運動で代謝アップ
・腹巻やレッグウォーマーを活用
・温かくて消化に良いものをとる
・生姜やネギもおすすめ

【まとめ】

冷え性にも様々な原因やタイプがあることが分かりましたね。

昔から「冷えは万病のもと」と言われています。
軽ければ「冷えを感じる」程度ですが、中度になると冷えている部分が凝り固まってきます。さらに、ひどくなると「しびれ」を感じるようになります。

冷え性は病気ではありませんが、だからといって、決して軽く考えてはいけません。

冷え性は整体で整えることが出来ます。
骨盤という身体の土台から整え、身体のバランスを調整します。効率よく筋肉を動かし、内臓が正しく機能しだすと血流も良くなり、身体全体がポカポカ温まりますよ。

大切なのは、自分がどのタイプなのか、見極める事。
きちんと知ったうえで、身体を根本から見直すと冷え性も改善されます。

櫻井啓登

NAORU整体 太田院

帝京平成大学(千葉県)卒業
H.28年-R.2年 安心堂鍼灸接骨院  学生から高齢者まで幅広い年齢層の外傷、姿勢改善、首、肩、腰、膝の痛みなど様々な疾患の施術を行なってきました。
R.2-R.4 こうなん整骨院  急性・慢性疾患に対して一人一人に合った施術を行ってきました。
R.4 株式会社NAORUテクノロジーに参画

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